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【政治】

「がれきの一部を福島第1へ」 細野原発相、中間貯蔵施設設置の意向

2011年9月5日 02時09分

 細野豪志原発事故担当相は4日、本紙などとのインタビューで、東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された土壌やがれきなどの廃棄物を一時的に保管する「中間貯蔵施設」について、一部は第1原発内に設置する考えを示した。最終処分場については、福島県外に置く方針を表明した。

 廃棄物の処理については、菅直人前首相が先月27日、福島県の佐藤雄平知事に、中間貯蔵施設を県内に置く方針を表明。佐藤知事は不快感を示していた。

 細野氏は「原発内にも高線量のがれきが相当ある。その中での処分はある程度考えないといけない」と述べ、敷地内での貯蔵に言及した。

 一方で「すべてを原発内でというのは現実的でない」とも指摘した。

 地元との調整については「政府として強引に決めるものではない」と強調。「(中間貯蔵施設を)最終処分場としないため、大量の廃棄物を県外に移す技術を開発しないといけない」と述べた。

 40年とされる原発の耐用年数については「ひとつのラインとなる可能性はあるが、年限で明確に切るのは必ずしも科学的ではない。科学的に判断できる状況をつくるべきだ」と述べ、廃炉に向けた基準づくりの必要性を強調した。

(中日新聞)

 

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