東日本大震災による原子力発電所の事故発生以来、東北・関東地方を中心に環境中の放射性物質を含む雨などが下水道へ流入し、これを処理することによって下水汚泥の中に放射性物質が濃縮されて検出されるという事例が報告されており、各マスコミにおいても大きく取り上げられています。

このことから、八戸市東部終末処理場においてもその影響を調査するために下水汚泥の放射性物質の濃度を測定しました。

 

下水を処理する工程で最終的に排出される脱水汚泥について、放射性ヨウ素131、放射性セシウム134、放射性セシウム137それぞれの物質濃度を測定しましたが、測定結果は、いずれの物質も不検出でした。

当処理場の脱水汚泥は、土壌改良剤として、有効利用されておりますが、今後とも通常の処理が可能と考えております。

 

放射性物質測定結果

放射性物質 

測定結果(単位: Bq/kg)

 ヨウ素131  不検出(10 Bq/kg 未満)
 セシウム134  不検出(20 Bq/kg 未満)
 セシウム137  不検出(20 Bq/kg 未満)

 

  • 採取場所  八戸市東部終末処理場(八戸市江陽三丁目1-111)
  • 採取月日  平成23年6月17日
  • 測定機関  社団法人青森県薬剤師協会衛生検査センター
  • 試験方法  NaI(TI)シンチュレーションスペクトロメーター法