台風の被害はかわいそうでないのか
今回の台風で、土砂崩れや河川の氾濫で民家が流されるなどの被害が多発し、5日午前0時現在、9県で死者27人、行方不明者54人になったそうだ。台風の被害では死者・行方不明者98人を出した2004年の台風23号以来最悪で、被害の全容はまだ把握できていないということである。
私の記憶が定かならば、地震などで亡くなった人々に対し、「哀悼の意」を示さない者は「人格が悪い」などと言うヤカラがいたはず。それに、先の震災で亡くなった人々に対し、多くのブログが哀悼の意を示していたはず。今回の死者、行方不明者に対してはまったくの無視、支援を!と言う人もまったく見当たらないのである。
はて、一体全体どういうことだろう。かわいそうとは数の問題なのか? いや、違うだろう。答えを言ってしまおう。こいつらは哀悼の意を示すことで、自分の慈悲深さを示したかっただけ。空気を読んだだけ。
私は意地でも哀悼の意をブログで示さなかった。だって、生きていれば理不尽なことは必然で、かわいそうな人はこの世に数限りなくいるはずだ。交通事故で死んだ人より地震で死んだ方が、台風で死んだ人間より地震で死んだ人間の方がかわいそうなんてことはあり得ないのだ。それに、長生き=幸せという発想はそろそろやめたらどうなのだ。
こいつらの二枚舌には参る。
ま、人を人格が悪いなどとこき下ろすだけの人間ではないということだ。
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