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【プロ野球】

ラミ弾で ツバメの巣初勝利

2011年9月5日 紙面から

ヤクルト−巨人 7回表無死一塁、ラミレスは左越えに勝ち越し2ランを放ち、拳を突き出しながら本塁へ向かう=神宮球場で(佐藤哲紀撮影)

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◆巨人4−1ヤクルト

 主砲のバットが、ようやく白星を運んできた。7試合ぶりに4番に復帰したラミレスが同点打に続いて勝ち越し弾。5番坂本と初めての“ラミハヤ連弾”も飛び出し、巨人はビジターでのヤクルト最終戦で今季初勝利。一夜にして2位の座を奪い返した。

 左腕対策で右打者7人を並べたスペシャルオーダー。試合を決めたのはラミレスのハンマー砲だった。同点の7回、一塁に長野を置き、石川の沈む変化球を捉えた打球は、追い風にも乗ってG党の待つ左翼席に着弾。「いい仕事をできた。最高の気分だよ」と声を弾ませた。

 来日11年目の助っ人もがけっぷちに立たされていた。打率は2割5分前後。低反発とされる統一球に苦しみ、不振が続いた。8月末には7番降格の屈辱。「何年も4番でやってきて、自信はある。でも、チーム状況が悪いことも分かっている。これ(プロ野球)はビジネスだから、活躍しないと4番を打つことはできない」

 指揮官の決断を受け入れたラミレスが取り組んだのは、コンディショニングの向上だった。「自分を見つめ直した」。チームスタッフの指導を受けながら体重移動のトレーニングを繰り返し、外野ポール間をダッシュして体の切れを取り戻す作業にも取り組んだ。

 本来の居場所に戻るチャンスを与えられた主砲は“一発回答”でプライドを示した。チームとしても3連戦には負け越したものの、急降下だけは回避した。6日からは昨季の鬼門ナゴヤドームに乗り込み、中日3連戦。「こういう緊迫した試合が続くわけだから、力を発揮しないとね」と原監督。我慢比べの2位争いは、これからが本当の勝負だ。 (井上学)

 

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