“睡眠トレ”でまわしも大関もつかみ取る−。秋場所(11日初日、東京・両国国技館)に大関とりをかける鶴竜(25)=井筒=は4日、東京都墨田区の時津風部屋へ出稽古を行った。
時天空、朝赤龍らと19番の申し合いで18勝1敗と、勝ち負けだけを見ると納得だが、見守っていた師匠の井筒親方(元関脇逆鉾)は「弱点はまわしを離すときがあること。上位ではしっかり取らないとダメ」と指摘した。まわしをつかむのに重要なのが握力。親方は「握力を鍛えるのはいつでもどこでもできる。寝ながらだってできる」と、ハンドグリッパーで睡眠学習ならぬ“睡眠トレ”を促した。
鶴竜はそれをすでに実行中。「寝る前に、布団に入ってテレビを見ながらやってますよ。ハンドグリッパーは家にあるから」とクイクイしているとか。幕下時代は50キロ台だった握力も、「左右とも85キロくらいある」と今では隠れた怪力力士へと変身した。
「(手が)パンパンになるまでやってます」という鶴竜。大関の地位もグッとつかんで離さないつもりだ。 (岸本隆)
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