台風の影響で、和歌山県や奈良県などで土砂崩れなどの被害が相次ぎ、全国でこれまでに24人が死亡、54人が行方不明になっています。
このうち、和歌山県では15人が死亡し、警察によりますと、今の時点で28人が行方不明になっています。那智勝浦町では、水没した車の中から男性が遺体で見つかったほか、壊れた住宅の中で男性が遺体で見つかるなど、合わせて8人の死亡が確認され13人の行方が分からなくなっています。日高川町では、冠水した道路で立往生した車に水が流れ込み、乗っていた男性が死亡するなど、合わせて3人が死亡しました。新宮市では、2人が遺体で見つかったほか、6人の行方が分からなくなっています。田辺市では、土砂崩れで住宅3棟が全壊し、1人が死亡したほか、7人の行方が分からなくなっています。このほか、みなべ町でも住宅の裏山で土砂崩れが起き、男性1人が死亡しました。奈良県では、3人が死亡し、23人が行方不明になっています。五條市では、60代の女性が崩れた土砂の下敷きになり死亡したほか、宇井地区で住宅が流され、7世帯10人とこの地区に帰省していた1人の合わせて11人の行方が分からなくなっているということです。十津川村野尻では、住宅2棟が川からあふれた水に流され、女性1人が死亡し、7人が行方不明になっています。同じ十津川村の上湯川では、山の斜面が崩れて住宅が押し流され、73歳の男性が死亡しました。また、十津川村長殿で住宅2棟が土砂崩れで流され、70代から90代の男女3人が行方不明になっています。さらに、天川村でも2人の行方が分からなくなっています。また、徳島県では、三好市で川に流された75歳の女性と、佐那河内村の83歳の男性が死亡したほか、1人が行方不明になっています。三重県では、御浜町で80代と見られる女性が土砂崩れに巻き込まれ死亡したほか、紀宝町でも87歳の男性が浸水した家の中で死亡しているのが見つかりました。愛媛県では、松山市で45歳の女性が川に流され死亡しました。広島県では、尾道市で船を移動させると言って家を出た90歳の男性が遺体で見つかりました。このほか、兵庫県と鹿児島県でそれぞれ1人が行方不明になっていて、NHKのまとめで全国でこれまでに24人が死亡し、54人が行方不明になっています。各地でけが人も相次ぎ、これまでに愛知県で25人、兵庫県で16人、三重県で15人など、20の都道府県で合わせて106人がけがをしました。