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薄暮時の事故防止
自分の視界を確保するだけでなく、相手の車などに自分の存在を知らせるという意味でも早めのヘッドライト点灯が必要です。スモールランプの点灯では、歩行者が気づかないこともあります。暗くなってきたと思ったらヘッドライトを点灯するようにしましょう。 |
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カーブや交差点での事故防止
「カーブのむこうから対向車がくるかもしれない」といった「かもしれない運転」を心掛け、控えめの速度でゆとりを持って運転しましょう。また、交通量が少ない交差点であっても、一時停止の標識がある箇所では必ず一時停止をしましょう。 |
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若年および高齢運転者の事故の防止
若年運転者には、運転技術が十分備わっていないだけでなく、危険な運転に魅力を感じるといった傾向があるかと思います。身勝手で無謀な運転が決して「かっこいい運転」ではないことに気づく必要があります。また、高齢運転者の場合は、数十年間運転しているという自負からか、加齢による心身機能の低下を認めたがらず、若いころと違うという自覚があまりないという傾向があるかと思います。心身機能の低下を自覚し、無理をせず、よりいっそうの安全運転に心掛けることが大切です。
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シートベルトは命綱
安全運転に心掛けて事故を予防するのはもちろんですが、万が一の衝突に備えた対策も必要です。最近では、エアバッグ付きの車も増えているようですが、やはり衝突時の安全を守る基本はシートベルトです。 |
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交通事故の発生件数は増加の傾向(トピックス1)ですが、死亡者数は減少する傾向にあります。この理由の一つは、昭和60年9月に改正された道路交通法により、運転者及び助手席搭乗者のシートベルト着用義務が課せられ、シートベルトの着用が浸透してきたためとも考えられています。平成16年中に高速道路で発生した事故におけるシートベルト着用者と非着用者の致死率は、それぞれ0.6%、15.7%です(ともに運転者のみの致死率)。未着用で26倍程度も死亡リスクが高くなることになります。
参考データ:平成16年中の交通事故の発生状況
(警察庁)平成17年2月24日 |
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「近距離運転だから」とか「窮屈だから」という理由で、いまだにシートベルトを着用せずに運転している人もいるのではないでしょうか。シートベルトを着用すると、運転姿勢が良くなり、安全意識が向上するとともに、疲れにくくなるといった効果もあると考えられます。 |
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6歳未満の幼児を自動車に乗車させる場合は、原則として、チャイルドシートを使用することが義務付けられています。「だっこしていれば大丈夫」とチャイルドシートを使わずに幼児を車に乗せている方が見受けられます。 時速40kmで衝突した場合、体重10kgの子供は、約30倍の300kgに相当するようです。とても腕の力では支えきれません。子供の安全のためチャイルドシートを使用しましょう。なお、チャイルドシートを着用していなかった場合の死亡重症率は、着用していた場合と比べて約2.8倍となっています。
参考データ:車に乗ったらシートベルト・チャイルドシートを(京都府警察)
:平成16年中の交通事故の発生状況
(警察庁)平成17年2月24日 |
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もちろん、シートベルト、チャイルドシートともに、正しく使用しないと意味はありません。 |
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歩行者や自転車も交通安全を心掛けましょう
自動車に乗っていないときにも事故にあうことはあります。歩行者といえども事故を起こすこともあるのです。 |
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平成16年中に起きた、歩行者が第1当事者となった交通事故を法令違反別に見ると、飛び出し8,396件、横断歩道外での横断違反6,340件、走行車両の直前直後における横断違反3,953件と、歩行者の違反による事故もかなりの数で起きていることがわかります。 |
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また自転車は、安全不確認による事故が51,381件も起きています。自転車は、歩行者に比べスピードが出るため、本来自動車と同様の安全確認が求められる乗り物なのです。見えるからといって夜間無灯火で走ったり、車道を逆走したりすれば、事故の確率は大幅に高まります。
参考データ:平成16年中の交通事故の発生状況
(警察庁)平成17年2月24日 |
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クルマに乗っていても、自転車に乗っていても、歩行者であっても、事故を起こさない、事故に巻き込まれないための心構えと、交通安全への配慮が、悲惨な交通事故を減らす上で最も有効なリスク管理なのです。 |
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