女性の聖乳（ソーマ）を生体エネルギーとして元素を操る錬金士をクェイサーと呼ぶ、ではどうやって力を得るのか。簡単だ、聖乳を吸う。なんて羨ましい行為、貧乳だろうが巨乳だろうが粗ッパイだろうがより取り見取り。


黒いゴスロリ服に身を包み髪を二つに結った美少女、蒼い瞳が見つめる先は青空の下でお仕置きしている自分の奴隷である。


半裸になり粗ッパイと称した胸を曝け出し滝に打たれている少女、スカートも制服も濡れているが半端に色気が漂うものだから女帝は「これはこれで……ふふっ」と満足気。
エカテリーナ＝クラエ、愛称カーチャと身も心もカーチャ様の奴隷と自負する桂木華。彼女等が居る場所は何処かの森の中、状況を確かめるためカーチャはまず華にお仕置きをした。なぜ！？　と思うものがいるかもしれないが女帝の嗜好は誰にも理解されないもの、外見は可愛らしいため初対面の人はこれで騙される。


ともあれ滝に打たれ「あああっ、カーチャ様あああっ！」と何故か昇天する華を堪能しカーチャはママを召喚する、昇天した華に近付き胸を吸うカーチャ。繰り返し言うがクェイサーとして必要な行為だ、見た目が美少女と少女のため花が咲き乱れているが無問題。聖乳により力を得たカーチャは指を鳴らす、空中から飛来する断罪天使アナスタシア。銅の元素を操るカーチャがママと慕う人形、それがアナスタシアである。


カーチャが赤銅の人形使いと言われる所以もアナスタシアの戦闘力によるところが大きい、アナスタシアの腕に抱かれ空を舞うカーチャの目には遠くに街が見えた。


「此処にいても得るものはないか、華！　街に行くわよ、猫になりなさい」


「はい、カーチャ様！」


猫耳に尻尾を身につけ四つんばいになった華、その背に乗るカーチャ。第三者が見たら確実に目を点にするが、二人にとってはこれが普通。というか当たり前、かくて第一管理世界ミッドチルダに迷い込んだゴスロリ妖精女帝と華の行進が始まった。


道行く人々は唖然とその光景を見る、ある者は夢かと頬をつね、ある者は羨ましいと華に嫉妬の視線。前者は普通の反応だが後者は色々とおかしい、言わずと知れたカーチャと猫になった華だ。首都クラナガン、時空管理局地上本部のお膝元であり偶々プライベートでウィンドウショッピングを楽しんでいた執務官フェイト・T・ハラオウンはカーチャと華を見てなっ！？　と驚愕し直ぐ様執務官モードに切り替え彼女達に近づく。


「貴女達！　こんな場所でなんて格好をしているの！？」


叱責する金髪の美人をカーチャはじーっと見つめる、特に胸。黒でコーディネイトされた私服の上からでも分かる盛り上がったおっぱい、形も整っていて華の粗ッパイとは天と地の差。きっと秘められた聖乳があるに違いない、カーチャは女帝らしく微笑んだ。


「決めたわ、貴女の聖乳を吸わせなさい」


「はい？」


フェイトの胸にカーチャの唇が迫る、今此処に魔法少女とクェイサーの道が重なった。