現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 政治
  4. 国政
  5. 記事
2011年9月4日23時5分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

中間貯蔵、福島第一原発を候補に 細野原発相が示唆

関連トピックス

写真:報道各社のインタビューに応じる細野豪志原発相=4日、東京都千代田区の環境省、関根慎一撮影拡大報道各社のインタビューに応じる細野豪志原発相=4日、東京都千代田区の環境省、関根慎一撮影

 細野豪志原発相兼環境相は4日、報道各社のインタビューで、放射能に汚染されたがれきの中間貯蔵施設について「原発内に高い放射線量のがれきが相当あり、簡単に持ち出せない。中での処理をある程度考えなければならない」と述べ、東京電力福島第一原発の敷地内を候補地として検討する考えを示した。ただ「すべてを福島第一原発内で、というのも現実的ではない」とも語った。

 政権幹部が中間貯蔵施設の候補地に公式に言及したのは初めて。菅前政権は最終処分地を福島県外にする方針を打ち出す一方、菅直人前首相が県内に中間貯蔵施設を造らざるをえないとの見通しを示していた。

 細野氏はインタビューで「福島を最終処分場にしない」と明言。中間貯蔵施設を福島第一原発内に造ることを検討する考えを示した一方、除染などによって県内で発生した放射性廃棄物を原発内だけで受け入れることは難しいとの認識を示した。「当面は各市町村の仮置き場に置かざるを得ない」と説明し、地元自治体と協議して慎重に場所を検討する考えを示した。

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

学校はボランティアや地域の人たち、保護者らの協力を得ながら、教育環境を少しでも整えようと工夫を凝らしている。

放射能汚染への恐れから、沿岸全域で出漁の自粛を強いられ、仲買人や加工業者も軒並み休業状態が続く…。

存亡の危機──鉄の結束を誇る原子力ムラは事故発生以来、最大の窮地に陥っている。


    朝日新聞購読のご案内
    新聞購読のご案内 事業・サービス紹介