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80歳鬼父、娘二人を41年間監禁

2011.8.27 05:03
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 オーストリア司法当局は25日(日本時間26日)、同国の中部ブラウナウ地区で41年間にわたり、現在、53歳と45歳になっている娘2人を自宅に閉じ込め、性的暴行を繰り返した疑いで、80歳の父親を逮捕した。男性は容疑を否認しているという。オーストリア通信などが伝えた。

 報道によると、1970年以降、男性は娘2人を暴行。2008年に他界した妻も、存命中は日常的に暴力を受けていたとみられている。

 事件発覚のきっかけは今年5月初旬、男が長女を強姦しようとした際、もみ合いになった。ここで長女は父親を突き飛ばし、床に叩きつけると、父親は起きあがることができなくなった。その2日後、娘たちはソーシャルワーカーに相談。ソーシャルワーカーが警察に通報した。

 地元警察によると、父親と娘2人は、自宅で共同生活を送っていた。娘2人は台所にある木製ベンチで寝起きをし、父親は家や部屋に鍵を掛けるなどして、娘たちを社会との接触から遠ざけた。また、父親は娘たちに性的暴行や虐待などを日常的に行い、反抗されると2丁の銃をつきつけ、「殺すぞ」などと脅したという。

 近所の住人によると、父親は見た目通りの80歳、つまり典型的なおじいちゃんで、「社交的で面白かった」という。さらに娘2人については「見たことがない」という人が多かった。

 41年間、社会と交流を持つことができなかった娘2人は軽い「知的障害」が出ているという。

 オーストリアでは2008年、東部アムシュテッテンで73歳の男が娘を24年間、自宅地下室に監禁し、性的関係を強要。子ども7人を生ませた仰天事件が起こっている。

(紙面から)


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