ラブラドールを見るとどうしても盲導犬と比較してしまう・・・ある盲導犬ボランティアとの話
私の数少ない知人からのアドバイスで、たまには・・・犬たちとの楽しい話題をブログに掲載したらどうだ?と進言があった。でも・・・最近愛誤犬屋の話題ばかりで、わが家の犬たちとの楽しい話題に事を欠いていたためにネタ探しに、夜の散歩へ行きました。
公園にはほとんど外灯はありませんから真っ暗。黒犬・茶犬は闇の中に紛れてしまって本当に闇夜のカラスになってしまいます。公園では、花火をしている5-6人のおネエ~ちゃんの集団が、大量に花火をやっているので犬たちは散歩になりません。
わが家の犬たち、花火が怖くないようです。花火大会の真下で花火を毎年見物するので小さい花火は気にならないようです。むしろ、花火を楽しんでいるネエ~ちゃんたちのキャピキャピ声に反応して遊びに行ってしまうのです。本当は芝生の上で夕涼みと行きたかったところですが、しっかりと思惑を外されてしまいました。
そして・・・いきなりの雨・雨・雨・・・。急いで公園の脇に停めてある車に滑り込んで、体が濡れるのを避けることができました。こういう時の、雨嫌いの犬たちは、動きがいつもと違いとてつもなく機敏です。毎回こう言う機敏な動きを見せて欲しいのです。
でも・・・ふだんは、もっちゃりしているのがラブラドールの良いところと言えばそうなってしまいますね。雨が降り出したのは・・・公園到着30分後ですから・・・何か犬たちもわが家の飼い主も満足感が足りません。その後、近くのショッピングセンターへ、犬たちと一緒に涼みに行ったのが間違いの始まりwww
ショッピングセンターで変なオババに声をかけられ、ラブラドールの講釈を散々聞かされたので頭にきています。どこのオババかと思ったら・・・盲導犬協会へボランティアに行っているオババだと言うのです。盲導犬のことは知っているのだろうけど、ラブラドールの事を知ったようにして話してもらうのは、困るんだなぁ・・・。
オババの話では、すべてのラブラドールが盲導犬としてのラブラドールを基準として話が進んでいくことが聞き苦しい。このオババは知識がないんだなぁと呆れてしまいました。日本におけるラブラドールの血統登録は25,000~26,000頭と言われていますが、この血統登録の中に盲導犬としてのラブラドールは1頭も登録されていません。それでも・・・この私に得意げに話しかけるオババは盲導犬と普通にその辺にいるラブラドールを盲導犬を軸にした比較しかできていないのです。盲導犬協会にボランティアに行っているのであれば、この程度のラブラドールと盲導犬の違いと言うのはしっかりと頭に叩き込んで欲しいのです。ペットで飼われているラブラドールと言うのは、ある意味無計画繁殖なのです。それと違って、盲導犬は、生まれる前から血が管理されていて、100%計画繁殖です。繁殖によって得られた子犬たちは長年データーとして蓄積されているのです。一般のブリーダーが繁殖しているのは、無限のパターンがあるので、追跡しきれないというのが・・・無計画繁殖というより適切な表現かもしれません。
そのオババがどうしてわが家の犬たちを見ていたのか?気になって仕方がありませんでした・・・。どうしてわが家の犬たちが気になったのか?聞いてみたのですが・・・こう言うのです。しっかりと訓練されているような感じですが、盲導犬のキャリアチェンジの犬ですか?だって・・・。盲導犬がその辺にいるわけがないのです。日本には、盲導犬として登録されているのは全国で1,100頭ばかりです。毎年毎年、100頭程度を生ませるのですが、(日本盲導犬協会の繁殖)そのご盲導犬になるチャンスを与えられるのは、40頭程度だと言うことをこのオババは知らないようだった。
続けざまにこう言うのです・・・盲導犬のわりには小さいですね?このオババは盲導犬を基準にこんな事を言うのだなぁってなんだか鬱陶しいのですが、しかたなく話しに付き合いました。ラブラドールって言うのはこう言う犬なんだ。クラッシクと呼ばれる、本来のあるべき体型は、メスならば、23-25くらいまでの体重で、前足、後足が若干短く、その体高よりもほんのわずかだけ体長が長いというのが・・・その基本的な姿なのに、ちょっと小さいですね?を連発するのです。すべてを盲導犬からイメージするこのオババはわが家の飼い主にとってわずらわしい存在に急変するのです。
私は普通のラブラドールですし、これからもずーっとそうです。座り方が、行儀が悪くても叱られないし、気楽な生活が望みです。盲導犬になろうなんて考えもしませんよwwwわが家の飼い主が勉強につきあってくれますから、今じゃハンドサインで伏せができるようになりましたけどね・・・。
わが家の飼い主は、あまりにもラブラドールを盲導犬化する変な愛護かぶれのオババの発言が許せなかったので・・・最強の殺し文句を用意しましたし、炸裂させました。盲導犬のラブラドールはラブラドールじゃないから、ラブラドールの皮を被った盲導犬という犬だから・・・わが家のラブラドールは盲導犬ではなくて、正真正銘のラブラドールだから、盲導犬と比較するのはやめてください!とね・・・。
盲導犬だって、ラブラドールを使っていますよ?と言う返答が予想通り提示されたのであとは・・・そのまま放置する前に、盲導犬は生まれる前から、血を管理され、育て方も管理され、訓練も家庭犬とは内容の違う訓練が行われる。ただただ、中身の違う犬を作っているところで、その犬はラブラドールの皮を被っていても、もはや中身がラブラドールではないと言うことをボランティアに行っていて、感じられないと言うのは・・・あなたにはラブラドールを家族に迎える資格はありません!と一蹴するのですwww。
私は、犬舎のお父さんから盲導犬と同じようなしつけをされましたから・・・今更その行動規制を開放しなくてもいいのですwww。ある時はとっても良い子で、ある時は、家庭犬のようにはちゃめちゃにしています。そんな生活が私には楽しくてしかたがないのです。家に帰れば、どこでも好きな場所を選んで寝れるからね
盲導犬協会へ、こんな不埒なボランティアがいて、町の中でクダまいているのがいるとクレームのメールを提示しました・・・。何故に、その辺にいるラブラドールを盲導犬と同一視する?それも・・・盲導犬ボランティアに行っているその本人が・・・。
また・・・わが家の飼い主は、盲導犬とラブラドールは一緒の犬じゃないと明言しなければならないのか???盲導犬の質も落ちてきているが、盲導犬のボランティアの質も落ちているなぁと実感するそんな嫌な気持ちになる夜の散歩でしたwww。
ショッピングセンターでしっかりとエアコンで涼むことできたけどね・・・オババの登場は予想外でした。
わが家の犬を盲導犬と比較するのはやめてください。そして、盲導犬は、ラブラドールの皮を被っているだけで、ラブラドールではないと言うことを知ってください・・・。これは、わが家の飼い主とチョコパン子さんとアンパン子さんからのお願いです。
いつも読み逃げさせてます!初めまして(⌒~⌒)
テレビやドラマ・映画のイメージが強いんでしょうね…盲導犬=賢なんでしょう…そんな犬達の為に【ボラ行ってる~私は、偉いのよ~ラブをよく知ってるの♪】とでも言いたかったのでしょうか?オババさんw
私は、ご近所のオジジ・オババにしつこく、【あんたんちの犬いつ盲導犬の学校いくのさ~】と言われて(`ヘ´)イラっとしてます(^_^;)
何度も普通のペットのラブだから、盲導犬には、ならない!と説明しても理解が出来ないらしいです…
投稿 さっず | 2011年8月21日 (日) 12:55
さっず さんへ
ラブラドールがイコール盲導犬みたいなイメージを与えられたことには大きなショックがありますがそれは長い時間をかけてでも修正しなければならないイメージだと思います。
なんでも尺度は盲導犬というオババには呆れてしまって、翌日盲導犬協会の広報へクレームとしてその話をしました。
盲導犬については、いろいろと講釈を協会ではボランティアに垂れているそうですが、ボランティアの思い込みで、間違った話をするばあいもあるかも知れません。今後の課題にしていきます。ラブラドールのことがわからないボランティアが現われたら・・・今度は予告なしに協会へ怒鳴り込むぞとはなしておいたことで、当方の怒りが相当なものだったと理解しているようです。
ラブラドールと言う犬はラブラドールであって、盲導犬と言う犬は、ラブラドールと言う犬種を使って作った犬だということを忘れて欲しくないのです。
家庭犬としてのラブラドールは、盲導犬とまったく違う犬になっていますので、今度同じような事を私に講釈を垂れるようなボランティアが現われたときには・・・また怒り爆発ということになるでしょう。
基本的に、ラブラドールと言う犬をわかっていない盲導犬のボランティアに盲導犬と比較してラブラドール云々を色々と言って欲しくは無いと思っています。
日ごろから、近所のオジジ・オババに盲導犬の学校云々言われるのは正直イラっとくるのは想像がつきますよwww
それでも、我慢してうちのは、ラブラドールで盲導犬にはならないからと言い張るしかないですねwww
投稿 albrada | 2011年8月21日 (日) 16:35
毎回興味深く読ませていただいております。
今回のお話は、いつにも増して興味深く読ませていただきました。
何せ、我が家の犬は(あえて犬と言いますね)盲導犬候補として
生まれて来て、訓練はしてみたものの盲導犬には向いていないとの事で
キャリアチェンジとして家庭犬になった犬です。
散歩中には必ず「ラブラドールは盲導犬になるお利口な犬」と
言われます。(我が家の犬はお利口ではありませんが(笑)
勿論公園等に集まるラブラドールの飼い主さん達も
普通に我が家の犬もラブラドールとひとくくりに言ってもらえていますが
これは訂正すべきなのでしょうか?
「ラブラドールではないのですよ」と。
そして「犬種は?」と聞かれたら何とこたえれば良いのでしょう。
「雑種です」なのでしょうか?
私もこの盲導犬は「ラブラドールではない」事実は、今回初めて知りました。
文章の中で育てられ方も管理されていてとありますが
私がパピーウォーカーをしていた時には得に管理はされては
いませんでした
沢山の愛情を注いで下さいという事と、家庭犬の躾と変わりない事を
お願いされていました。(協会の方針も変わった様ですね)
投稿 riko | 2011年8月22日 (月) 09:40
riko さんへ
基本的に、盲導犬を引退した犬であっても、キャリアチェンジの犬であっても、一般の家庭犬として迎えいれられたら普通の犬です(ペット)。
犬種はラブラドールであっても、協会がボランティアの家庭に放出した引退犬、キャリアチェンジの犬たちは、ラブラドールとしての血統登録がされていないために、ラブラドールとは厳密に言えないと言っているだけで、”ラブラドールではない”と言うのは究極的な表現だと私は認識をしています。ラブラドールというのか?そうでない犬だと言うかは飼い主の判断でしょう。ただし・・・盲導犬という特殊な世界で生きてきた犬と一般のペットを区別する認知力が世間では広く備わっていないこともあり、盲導犬ね!と都合の良い時は盲導犬、そうでない時にはペットとしての扱いを強いられるのでそれだけは、避けてあげたいと思っています。
盲導犬ちょは、主にラブラドール犬種を使って、盲導犬としての訓練をしてその職責を全うすることになっています。盲導犬と言われる犬は、血統登録団体の登録に名前を連ねることはありません。まったく別の血統管理なのです。複雑ですが、犬種はラブラドールですが、血統登録団体の登録に名を連ねていない以上、残念ながらラブラドールではありません。あくまでも、盲導犬としての血統管理なのです。残念なことに、盲導犬が引退したり、キャリアチェンジで一般の家庭へ放出されると・・・その盲導犬血統管理から外れてしまいます。
盲導犬は、生まれてくる前から管理されているというのは・・・その血をどこに求めるか?と言う話からスタートします。盲導犬にしたいからと言って、自分の家で飼育している犬や子犬を寄贈したいと協会に申し出ても丁重に断られるのはその証拠なのです。管理と人くくりにしていますが、puppy walkerとしてボランティアするにも、その飼育方法、しつけについては、いい加減に育てることは許されません。社会性を持たせるように、拾い食いさせないようにと様々な指示を受けるのが必然です。
日本盲導犬協会の盲導犬だった犬を引退犬ボランティアとして引き受ける場合には、その犬の所有権は、ボランティアの所有にはなりません、死んでも協会の犬なんですよ。病気などの場合にも、協会からの診療方針の提示がありますし・・・。
ここまで、管理された犬がその辺にいるラブラドールと一緒の犬だとは思えないのだと思いますが・・・いかがですか?
問題のあなたの犬をラブラドールだと言うのか?言わないのか?を決定するのは、私ではありません。あなた自身で決定しなければいけません。
私の個人的な見解からすれば、ラブラドールなんだけど、前職が盲導犬の訓練生だったのよ!って言うくらいでいいのではないでしょうか?
盲導犬のこと、キャリアチェンジ犬のこと、ラブラドールのこと正しい情報を正しい形で世に広めていくことこそ必要であって、それもまた、盲導犬普及事業へボランティアとして寄与する形になるのだと思います。
協会から外の世界へ飛び出した犬たちへ、一般の家庭で暮らす普通の犬と同じように暮らしてもらうためには・・・盲導犬云々という冠はまったく必要の無いものになっているということも頭の片隅においていて欲しいと思います。
ラブラドールたちが要らぬ妄想の被害にあわないために・・・。
あなたのキャリアチェンジで引き受けた犬を一般の家庭犬として暮らしてもらうためにも、じっくりと考えるいい機会だと思います。
投稿 albrada | 2011年8月22日 (月) 10:42
とても解りやすいご説明をありがとうございます。
恐らくボランティアの中にはこう言った事を全く知らない人が
ほとんどだと思います。ここまで細かな説明を受けた事も
ありません。なので、今回書き込んでお返事をいただいた事で
学びの機会を与えられた事を感謝します。
「ラブラドールたちが要らぬ妄想の被害に・・」という意見は
私も同感です。
私自身も、散歩中、会う方達の妄想のおつき合いをして
とても疲れた時期がありました。
盲導犬と家庭犬として暮らしている犬は違う事
もっと根本的な事からボランティアであっても
学ぶ機会があって、良いのではないか?と実感しました。
投稿 riko | 2011年8月22日 (月) 14:52