東京都保健医療計画〔平成14年度改定〕
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第3章 東京の保健医療を取り巻く現状

2 人口構造、疾病構造の変化

人口構造  

年齢3区分別人口の推移と将来推計(東京都)
年齢3区分別人口の推移と将来推計(東京都) 29KB(エクセル)

 東京都の将来人口は平成22(2010)年から27(2015)年までにピークに達し、その後減少に転じると推計される。また、老年人口の割合が高まり、平成7(1995)年以降、年少人口が老年人口を下回り、平成37(2025)年には4人に1人が65歳以上の高齢者となり、本格的な高齢社会が到来すると予測される。

平均寿命の推移(東京都・全国)
平均寿命の推移(東京都・全国) 25KB(エクセル)

 東京都における平均寿命は、昭和40(1965)年には、男69.8年、女74.7年であったが、平成7(1995)年には、男76.9年、女83.1年となっており、男女ともこの30年間で7、8年程度伸びている。また、その値は全国を常に上回って推移している。

→人口構造の変化

出産数及び合計特殊出生率の推移(東京都)
出産数及び合計特殊出生率の推移(東京都) 33KB(エクセル)

 東京都の出生数は、昭和50(1975)年に20万人を割り込み、その後も減少を続け、平成7(1995)年には過去最低の96,823人になった。それ以降はわずかながら増加傾向にあったが、平成13(2001)年の出生数は98,421人で、前年より1,788人減少した。また合計特殊出生率※1は、過去最低の1.01となった。

※1 合計特殊出生率:15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもの。一人の女子が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。
死亡数及び死亡率の推移(東京都)
死亡数及び死亡率の推移(東京都) 33KB(エクセル)

 東京都の人口千人に対する死亡率は戦後低下傾向にあり、昭和38(1963)年には5を割る程度まで改善された。しかし、死亡率は人口の年齢構成に大きく影響を受けるため、近年、人口の高齢化が進んだ結果、死亡数、死亡率ともゆるやかに上昇しており、平成13(2001)年は年間死亡数が84,586人、死亡率が6.9になった。

→少子化・高齢化の進展

疾病構造  

主要死因別死亡数の推移(東京都)

 東京都における主要死因別死亡数の推移をみると、昭和25(1950)年以降、結核による死亡が激減し、悪性新生物や心疾患などのいわゆる生活習慣病に起因するものが増加し、疾病構造が大きく変化してきた。昭和55(1980)年以降、悪性新生物、心疾患及び脳血管疾患の3大疾病が全体の6割以上を占めており、平成13(2001)年の悪性新生物による死亡者数は過去最多の27,379人となった。

傷病大分類別受療率の推移(全国)

 全国の傷病大分類別受療率をみると、昭和35(1960)年には第1位だった結核は激減し、昭和50(1975)年以降、高血圧性疾患、精神及び行動の障害、脳血管疾患が上位を占めるようになった。

→生活習慣病の増加

要介護高齢者数の推移予測(東京都)

 東京都では、老齢人口の増加に伴い、寝たきりや痴呆などで介護を必要とする高齢者数は増加を続け、平成27(2015)年には40万人を超えると予測されている。

65歳以上の者のいる世帯の構成割合の推移(東京都)

 東京都における65歳以上の者のいる世帯の構成割合の年次推移をみると、昭和61(1986)年には46.5%あった「子と同居」の割合は年々低下している。その一方で、平成10(1998)年には、「単独及び夫婦のみ」の世帯の割合が合わせてほぼ6割となった。

年齢階級別にみた重症度の状況別推計入院患者数構成割合(全国)

 全国の年齢階級別の入院患者を重症度別構成割合でみると、「受入れ条件が整えば退院可能」な割合は、年齢階級が高くなるにつれ増加し、65歳以上では22.0%、そのうち75歳以上については24.8%を占めている。

→介護ニーズの増加・社会的入院の存在

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