政治【野田政権考】党より国の危機管理+(2/3ページ)(2011.9.4 11:30

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【野田政権考】
党より国の危機管理

2011.9.4 11:30 (2/3ページ)

 さらに、前原誠司政策調査会長(49)には政策の事前承認権まで与えられた。輿石、平野両氏へのバランスを考え、反小沢勢力では最大規模の前原グループに配慮したものだ。

 野田首相にとって、政治的に長く対立してきた小沢氏に党運営の実権を渡すリスクを冒すことも、民主党代表選で野田氏を押しのけようと土壇場で立候補し、外国人献金問題などで自滅した前原氏に政策を任せることも、気持ちのいいことではあるまい。

 「党の危機管理」のため人事では現実主義に徹した首相だが、肝心の政策に取り組む熱意があるかといえば、心許ない。

 8月27日朝、野田氏は首相官邸にほど近いホテルで、政策発表会見を行った。最優先課題は「2つの危機」の克服だとして、原発事故と世界経済危機を挙げて5分ほど説明したが、記者団との質疑には応じず、「すいません。営業活動があるので」と述べてさっさと退席してしまった。

 「営業活動」とは国会議員への投票の働きかけを指すのだろう。質疑は陣営若手の近藤洋介衆院議員(46)と蓮舫前行政刷新担当相(42)が行ったが十分なものになるはずもなく、記者団は野田氏の姿勢にあきれかえった。

 震災対策と中国への備えを

 野田首相の政策に盛り込まれた危機意識は、「国の危機管理」の面からは物足りない。

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