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2011年9月 2日 (金)

犬猫の殺処分30万頭から40万頭の現実・・・ここまでするのに何年かかったか知っているのか?

動物行政に携わっている担当官が聞いたら、はらわたが煮えくり返るような事を言うのが所謂一般的な愛誤なんんだろうと思っている。

20数年前に保健所へ勤め始めたある動物行政に携わっている担当はこう当事のことを思い出して話してくれた、”あの当時は、とにかく犬を処分する日が連日で何とかして犬を殺さなくても良いように必死で考えて、命を繋いでいくとそればかりを・・・”と言っていました。そうなんです・・・殺処分をしなくても良くなるシステムっていうのは・・・行政がシステム通りにやっていないから殺処分が減らないというのではなく・・・飼い主のマインドその物に問題があるからなのです。

動物の愛護および管理に関する法律第35条および第40条には、動物を行政が引き取ること、処分の方法までが規定されているが故に、動物たちを飼えなくなった飼い主たちにとって、保健所や保護施設は言わば駆け込み寺となっている。その状況に目を向けないでおいて・・・保健所は動物を殺すところとなじるのは筋が違うってもんだ・・・。

犬猫を殺していると言われても、実際には処分が行われているので、それを否定するつもりはない。ただ・・・闇雲に30万頭、40万頭を殺していると言うが・・・それは違う。環境省が発表している各地の動物愛護施設、保健所からの動物の引き取りに関するデーターを見たことがあるのだろうか?ただただ単純に新しい飼い主を見つけられなかったから殺処分をしているのか?といえないデーターも存在しているのだ。

犬にも猫にも平等に目を向けなければならないであろう。犬の飼い主の返還数、譲渡数と保護数をそれぞれみくらべて見ると・・・犬に関しては非常に高い返還率を提示することが出来る。その理由はなんだろうか???狂犬病予防法で管理されているからだと私はそう思っています。狂犬病予防法が飼い主に何十年もかけて浸透しているその証拠だと。

一方猫はどうかというと・・・猫の飼い主への返還数、譲渡数、犬に比べると(比率)ではまだまだ犬に追いついていくことは難しいですね。猫の飼育方法というのは、昔からの所謂放し飼いがまだまだ一般的だという証拠です。外で子供を産んで家に連れてきた・・・飼えないから保健所へという下絵がまだ存在しているようです。

保護数が多いから猫を殺処分しているというわけじゃないのです・・・。猫の子供たちというのは、親からの移行抗体を受けるのには十分にミルクを飲まなければなりませんが、猫の子供たちというのは、どこかへ隠されながら育てられているので、親猫を離されて、子猫だけを保護してもその命はなかなか繋いでやることが出来ないと獣医師は言います。だから、保健所や保護施設で新しい飼い主を見つける前に命を終えてしまうという現実が多いのだそうです。炭酸ガスで窒息させたわけではないのに・・・データー上は殺処分の欄に記録をされているのですからしかたがありません。

このようにデーターの真意を読み解くことが出来なければ、その真意を行政機関に確認する事だって必要です。それをしないままに自分たちに都合の良いデーターを利用するというのはお門違いです。環境省が取りまとめたデーターですが、データーの記入に厳密な記載注意事項があるわけではないので、内容に若干のばらつきがあるのは仕方がありません。

犬を殺している、猫を殺しているだから助けて、1頭も殺処分がされない社会作りをと鼻息荒く、そして声高に動物愛護訴えるような団体は数多くあります・・・実際にどの様な現実になっているのかを把握していない、その現実を説明できていないというのは往往にしてある話です。数だけで煽って保護しなきゃ・・・が優先している愛護?団体もあるんですよ・・・あれとか!あっちとか!そっちとか!

愛護を真剣に考えるならば、今飼育されている犬たちや猫たちそのたの動物たちがかわいそうなことにならないように、飼い主たちを啓蒙することが必要なんです。今までに行政が実行してきたドブ板手法です。その手法が数十年スパンの啓発活動であってもいいじゃないですか?華々しくなくても良いじゃないですか?

保護して、新しい飼い主を見つけて命を繋ぐ施策というのが行政がやっています。その駆け込み寺がたくさん無くても良いじゃないですか?民間が出来ることは本当に小さな力でしかないのです。国家集約的な施策事業が必要だと考えるならば、何故に行政に掛け合うことをしないで、民間レベルでの事業展開が必要でしょうかね?結局民間というのは、資金の調達が先行き不透明でいつも自転車操業で一生懸命ペダルを漕いでいなければならないのですから・・・。活動そのものが不安定でなりません。一方行政というのは、一定の予算を獲得しながら、その事業を安定的に運営できるので、民間のように自転車操業ということはありません。

それでも・・・民間のご都合主義を応援しなければなりませんか?年間に30万頭も40万頭を動物たちを殺す原因を作ったのは誰なのか?を考える必要性はありませんか? 私は・・・断言できます。動物たちを飼う資格の無かった元飼い主たちです。ある一部の動物を捨てた飼い主もいますね・・・。

動物愛護という世界観は、個人個人のマインドを変えていかない限り前進することは無いだろう!だからこそマインドを変えてもらう為に、問題犬行動をとる犬のしつけ教室だとか、子犬のしつけ教室、一般に言われるしつけ相談などを保護施設や、保健所で多く開催されているのです。そこで獣医師が犬の行動など、について詳しく説明をしているので、手に負えなくなったと保護施設や保健所へ動物たちが持ち込まれないようにと日々努力している姿を私は知っています。

そういう姿を私は応援してあげたいと思っていますし・・・実際に陰ながら応援している事も行政獣医師は知っているのです。

私たち、一般の飼い主が愛護活動で出来ることと言うのは、捨てられた命を一つずつ拾い上げることではないのです。捨てない社会を構成させる為に、一人一人の飼い主が愛護の宣伝広告塔になることなのです・・・。

他人の褌で、シェルターを作るとかいろいろと格好のいい事を言う団体は数々あります。でもそのシェルターを永続的に維持していこうとすると莫大な資金の必要性を検討しなければなりません。

わずか100頭程度の犬猫の保護でも、施設運営、施設維持、スタッフの給料、動物たちの飼育費用についてどの位の費用が必要なのか計算してみましたか?ざっくりと年間に1億円は費用が必要ですよ・・・こんな巨額な費用をだれがどうやって捻出できると言うのですか?まして・・・ボランティアでやろうとするわけですよね?

残念ながら、私の知り合いには年間1億円の費用を継続して投入できるようなのはいません。すべてを寄付で賄うんだと、楽観的に考える人たちもいるでしょうが、結局自転車操業じゃないの?と又指摘されるでしょう。

身の丈にあった着丈とは当にこの事です。無理なものに、資金を投入したところで実行される見込みそのものもありません。私はそう冷静に分析をしているのであって、何も愛護が嫌いだとかそう理由で云々しているわけではないのです。私は、実行可能、実現の可能性が無いものは、詐欺同然という観念を持っているのだから、支援もしない、支援をしても良いものだと判断をしないだけ。今上辺だけの活動が行われていても中身が伴っていなければ、評価に値しないというロジックですから。

その最終的な判断は各々で判断すべきと私は伝えてきたつもりです。そんなまやかしの話で資金を集める団体は外側の化粧も口塩梅が良いものを並べるだけ、中身はもっとめちゃくちゃ・・・そんなものばかり。個人で妄想するようなシェルターを建設してそのあとの運営をどうするのか?を考えればそう簡単に保護・保護・保護とは言えない現実がある。言ってしまったから後には退けない・・・。フレーズもかっこ良いし・・・。

何年かかかっても、シェルターの建設や運営なんてできっこしない・・・万一シェルターが出来たとしても数年後には、日本最大の飼育放棄になる可能性を多分に孕んでいる、紙一重で綱渡りの状況にあるのだと言うことを考慮に入れなければなるまいな・・・。

犬猫の殺処分を減衰させてきたのは、行政の地道な啓発活動であって、俄かに出てきた愛護団体がたくさんの犬猫を保護したからという理由には代表されない。一要因ではあっただろうが、30万頭から40万頭のうちのどんだけ~って尋ねられれば、それは0コンマの世界か、1桁パーセントにしかならないだろう。

感情論ではなく、根拠の見える数字で愛護も話をして欲しいものです。とかく愛護というのは感情論になりやすく、会議はただただ踊るばかり、得るものナシということが続いてきました。その現実では、何も変わらないというのを散々見せつけられたはずです。

その感情論を巧みに利用するのが、愛誤ですから・・・騙されたら愛護は推進できませんよ。殺処分回避に貢献した割合、コンマから1桁パーセント程度の実績に・・・あなたは、その活動そのものに意義を見出して支援継続は可能ですか?冷静なって数字を見る余裕がないのでしょうか・・・。

震災プレミアなんていうのは意味がありません。被災地における動物管理をしている行政は、犬猫は被災に関係のあるものとそうでないものを明確に区別して、被災に関係のあるものについては、殺処分はしないと今のところ明言しています。

それでも、殺処分されるかもしれないと変に恐怖を煽るのは・・・間違いじゃないかなぁと思っています。

なんでも良いから、最悪の事態を想定できるように煽れ!と大きな団扇を仰いでいる愛誤団体の悪あがきが私には見えるようです・・・。

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