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ボルト雪辱の金!「必死に走った」今季世界最高

ボルト雪辱の金!「必死に走った」今季世界最高
<世界陸上 男子100メートル決勝>1位でゴールしたボルトはお決まりのポーズで喜びを爆発させる

 ◇陸上世界選手権第8日(2011年9月3日 韓国・大邱)

 注目の男子200メートル決勝が行われ、ウサイン・ボルト(25=ジャマイカ)が今季世界最高の19秒40でこの種目の連覇を達成。8月28日の100メートル決勝ではフライングによる一発失格で姿を消したが、200メートルでは自身22度目となる19秒台の好タイムをマークして雪辱を果たした。ウォルター・ディックス(25=米国)が19秒70で2位。急成長を見せているクリストフ・ルメートル(21=フランス)が19秒80で3位に入った。

 号砲からの反応時間は予選からの3レースで最も速い0秒193。最大の難関?だったスタートを切り抜けると、あとはボルトのショータイムとなった。150メートルをすぎて2度、ディックスとルメートルの位置を確認。しかし決勝では最後まで全力で走りきり、フィニッシュすると右手で胸を4回叩いて“復権”をアピールした。

 「100メートルの償いをするために必死に走った。緊張なんかしなかった。世界新記録は出せなかったが、本当の自分を取り戻した」。日本を襲った台風12号の影響で前日までの向かい風が追い風(0・8メートル)に変わりボルトの背中を後押し。自己の持つ世界記録(19秒19)には0秒21届かなかったが、ボルト自身としては3番目にいい記録を叩き出して4万5000人のファンを狂喜乱舞させた。

 屈辱の一発失格から6日。「自分のミス。言い訳はしない」と語っていたが、ジャマイカのグリーナー紙には意味深のコメントが掲載されている。「誰の責任でもない」と前置きした上で「隣のレーンにいた彼が少しだけ先に動いたように感じた。だから体が反応した」と優勝した練習パートナー、ヨハン・ブレーク(21)への不満を口にしている。自分自身の心の中だけでは解決できなかった世紀のフライング。それだけに200メートルでの優勝は、もやもやを全て吹き飛ばすビッグ・タイトルになった。

 200メートルでの19秒台は人類通算で195回目。しかしこの記録には悲しい歴史が含まれている。68年メキシコ五輪で黒人のトミー・スミス(米国)が19秒83をマークして初の20秒台突破を果たした。だが、表彰式では黒人に対する人種差別に抗議する意味で黒い手袋をはめて手を突き上げたため、永久追放となった。

 それから43年。200メートルは論争ではなく興奮を呼ぶ種目となった。「ロンドン(五輪)で勝つためにさらにハードな練習を積む」と語ったボルト。自身の記録だけで世界の歴代ベスト10を独占する日がやがて来るのかもしれない。

 ≪400メートルリレーでも金に意欲≫ボルトは最終日となる4日に行われる男子400メートルリレー(予選&決勝)にも出場。「アンカーだと思うので楽しみにしている」と大会2つ目の金メダル獲得に意欲を示した。ちなみに予選では日本と同じ2組。各組上位2チームとタイム上位の2チームが、大会の最後を飾る“メーン・イベント”に進出する。

 【ボルト19秒台メモ】

 ☆初体験 最初に20秒を突破したのは17歳8カ月。英国デボンシャーで行われた競技会で19秒93をマークした。

 ☆世界新 08年北京五輪決勝では19秒30をマークしてM・ジョンソン(米国)が保持していた世界記録(19秒32)を上回り、09年の世界選手権(ベルリン)では19秒19で自身の記録を更新。

 ☆上位独占 世界歴代上位10番目(計11)までのタイムのうち7つはボルトがマークしたもの。19秒台は世界で195回記録(計43人)されているがそのうち11・3%がボルト1人によるもの。

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