NHK「未解決事件」File.1「グリコ・森永事件」
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NHK-Gスペシャル「未解決事件」(コールド・ケース)シリーズ
7/29（金）19:30からスタートする。ドラマ+ドキュメントの複合番組。
日本の未解決事件は数多くあったが、1960年代以降の、凶悪で社会的影響が深刻だった事件例は、次の通り。
▼ 三億円事件（1968）
▼ ロッキード事件（1976） ▼ グリコ・森永事件（1984） ▼ 朝日新聞阪神支局襲撃事件（1987） ▼ オウム真理教事件（1995） ▼ 警察庁長官狙撃事件（1995） ▼ 八王子スーパー強盗殺人事件（1995） ▼ 世田谷一家殺害事件（2000） ▼ 島根女子大生殺害事件（2009） □□ 私個人で言えば、中でも2つの事件が強く記憶に残っている。
□ 東京芝浦電気(現在の東芝)府中工場の冬季賞与「三億円強奪事件」が発生した1968年(昭和43年)は、大学2年生だった私が、70年安保反対闘争に曲がりなりにも参加していた時期であり、今の中国のように勢いのある40年前の日本では、日本初の超高層・霞が関ビルが完成、名神--東名の両高速道路が接続、郵便番号制度・国鉄自動券売機の開始、など記憶に強く残る出来事があった。
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殺人など凶悪犯罪事件などの時効が廃止・・・刑法と刑事訴訟法の時効廃止法2010/4/27成立・即日施行・・・され、「未解決事件」を未解決のまま終わらせられない時代となった。
ＮＨＫスペシャルの新シリーズでは、「未解決事件」を、「警察の失敗学」として捉え、失敗した原因や報道の在り方を徹底検証し、未来への教訓を探る。 それら未解決事件の中から、File.01「グリコ・森永事件」が採り上げられる。
そもそも実録ドラマの部分は、NHK-BShi(現・BSプレミアム)の3/27深夜26:20〜27:50というトンデモナイ時間帯に本放送された内容を元に、今回、他のドキュメンタリー部分を加えた形でオンエアするもの。
◆ このトンデモナイ時間帯に、初回の放送があったのは、東日本大震災の勃発による番組編成の大幅変更が背景に有ったからだと思っていたが、それだけではなさそうだと察した。NHKに限らず、テレビ朝日の「砂の器」もr一部の内容変更を求める圧力が潜んでいるのではないかと思う。【注】そんな「砂の器」もようやく秋に放送されることになった。
◆ 番組の訴求点:
当事件が度重なる失態によって被疑者を1人として身柄拘束⇒逮捕できなかったのは、当時のY大阪府警本部長の "手柄" を立てようとする上昇指向。そこから繰り出す---- ① "一網打尽"方針による現場捜査の軽視、② 大阪府警 "格上"意識による周辺各県警 "格下" との連携排除 ( ⇒叩き上げ滋賀県警本部長の焼身自殺による抗議 )----が大きな原因で、度重なる職務質問チャンスを逸(いっ)したと番組はアピールしている。
◆ それから、成功例しか "総括" しないというのは、官僚体質、否、日本陸軍の大本営そのものだと感じた。 それでは、問題の解決どころか改善すらできないだろう。
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【スタフ】
制作統括: 中村直文・海老原史(報道局/社会番組部)、コーディネーター：市川幸嗣、制作協力: 5年D組、プロデューサー: 大野秀樹(5年D組)
ディレクター: 小川海緒・小口拓朗(報道局/社会番組部) ドラマ演出: 池添博
脚本: 田子明弘
取材: 宮崎亮希、警察監修：伊藤鋼一、記録: 川崎伸子、
撮影技術: 鈴木富夫、技術: 川邨亮、照明: 森泉英男、音声: 浅井英人・吉田勉
映像技術: 錦織健三、CG: �磔�太介、編集: 日外隆之、中村記也
美術: 岸聡光、美術進行: 清水美代子、音響効果: 小野さおり・和田尚也
語り: 伊東敏恵、ドラマ大阪言葉指導: 岐部公好 メインテーマ曲: 「ラビリンス」・・・作曲: 川井憲次、歌: おおたか静流
http://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/song/ ・・・再生アイコンをクリックすると番組テーマ曲（45秒）を聴ける。 *
■■ File.01「グリコ・森永事件」
■ 7/29（金）19:30〜20:43
ドキュメンタリー: 「２７年後のグリコ・森永事件」
ドラマ前編: 「劇場型犯罪の衝撃」
■ 7/30（土）19:30〜21:00
ドラマ後編: 「消えた“かい人２１面相”」
■ 7/30（土）21:00〜22:13
ドキュメンタリー: 「目撃者たちの告白」
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【番組の概要】
犯罪史上、最も特異な展開を見せた「グリコ・森永事件」。
1984年、江崎グリコの社長を誘拐し現金と金塊を要求した犯人は「かい人21面相」と名乗り、その後も森永製菓やハウス食品など食品メーカーを次々に脅迫した。青酸入りの菓子をスーパーにばらまき、「大量消費社会」を人質にとる前代未聞の事件となった。更に犯人は、大量の脅迫状や挑戦状を企業やメディアに送り付け、事件は国民を巻き込んだ初めての「劇場型犯罪」 (評論家・赤塚行雄氏による命名) となった。 番組では、300人を超す元・捜査員や元・事件記者達への取材に加え、ＮＨＫに残されていた記者の取材メモや、入手した警察の内部資料などをベースに、知られざる事件の舞台裏を「実録ドラマ」で描く。 ドラマ前編では、事件発生から、「キツネ目の男」登場までを追う。
ドラマ後編では、讀賣新聞や毎日新聞の記者たちによるスクープ競争や、大阪府警捜査一課特殊班の極秘捜査が繰り広げられる中、事件は最大のヤマ場を迎えたが、結局、未解決に終わる。 27年経ってようやく重い口を開き始めた元・捜査員達。今回、警察関係者への取材は250人を超えた。
「ミスター・グリコ」と呼ばれ、事件を27年間追い続けて来た讀賣新聞の加藤譲記者ら、実在の新聞記者たちの目を通して事件の深き闇を描く。
番組はドキュメンタリーで、ＮＨＫ独自の取材や最新の科学分析によって、事件から27年後に浮かび上がって来た「新事実」、「新たな犯人像」、そして「未解決の真相」に迫る。
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【実録ドラマのキャスト】 ・・・大阪弁満載だと、よりリアル感が増幅しますねえ。
● 大阪府警記者クラブ/ 捜査一課担当
[讀賣新聞]
大阪府警担当キャップ: 徳永・・・宅麻伸 捜査一課担当キャップ: 加藤譲（ゆずる）・・・上川隆也
サブキャップ: 蔵楽知昭 (ぞうらく・ともあき)・・・近江谷太朗 記者: 福良(ふくら)純一・・・水橋研二、記者: 上原・・・中村靖日 [毎日新聞]
大阪本社社会部長: 古野喜政（ふるの・よしまさ）・・・石丸謙二郎
大阪本社社会部デスク: 村田[木戸湊（あつむ）]・・・田中要次
府警担当キャップ: 津野恭誉（やすたか）・・・鶴見辰吾
捜査一課担当記者: 吉山利嗣（としつぐ）・・・池内博之、記者: 幸良雄史（こうら・たけし）・・・山崎樹範 [他紙]
社会部長・・・陰山泰 府警担当記者・・・渡邉紘平、前田一世、野村修一
[遊軍]記者・・・山本篤、牧徹、幸野友之
● 大阪府警
刑事部長: 鈴木邦芳（くによし）・・・大杉漣
捜査一課長: 平野雄幸（ゆうこう）・・・升毅 特殊班
班長: 永井・・・平賀雅臣 係長: 辻正義・・・眞島秀和
刑事: 武田寛・・・比留間由哲、山下・・・池下重大、小田葉子・・・田丸麻紀
● 一般
辻正義の妻・・・国分佐智子
菓子店「タカラ」の小母ちゃん・・・石井トミコ
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【実録ドラマのあらすじ】
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未解決を決定付けた「3つの現場」を証言から紐解く。 ①犯人グループ一網打尽を狙った3億円受け渡しの摂津市内レストラン「壽(ことぶき)」駐車場。 ②キツネ目の男に肉迫した国鉄高槻駅の京都行き各停電車の現場。
③報道協定後に拘わらず、事件最大の山場となった名神高速道路/大津SAでの犯人との知られざる攻防。
数々の「失敗」を徹底検証することで、「未解決」が故に今も終わることのない元・捜査員達の「苦悩」や、社会に今なお突き付けられたままの「課題」を見詰める。
2000年2月12日。戦後の犯罪史上に刻まれた「グリコ・森永事件」を構成する一連の犯罪の完全時効が成立する日。 読売新聞大阪本社の社会部/大阪府警記者クラブ/捜査一課担当/キャップだった、 記者・加藤讓（上川隆也）は、忸怩(じくじ)たる思いの中、時効を報ずる無念の原稿に向かっていた。15年以上に亘って、この事件を追い続けて来た加藤。
その全ての始まりが、1984年(昭和59年)3月18日午後9時30分、江崎グリコ社長・江崎勝久氏(当時42才)が、3人組の男に兵庫県西宮市の邸宅浴室から全裸で誘拐され、現金10億円と金塊100kgを要求された事件だった。 「かい人21面相」と名乗り、食品メーカー(丸大・森永・ハウス・不二家・駿河屋)を次々に脅迫、警察やメディアを挑発する挑戦状や企業への脅迫状を送り付けて来た犯人グループ。 全くタイプは違うが、互いにライバルと認め合う加藤と吉山。 しかし、事件の展開は、「報道」に対する夫々のスタンスの違いを浮き彫りにして行く。 むやみに報道することで、企業を追い込み、犯人を利しているのではないかと悩む加藤。 記者が伝えることを躊躇(ちゅうちょ)すべきではないと考え、スクープに邁進(まいしん)する吉山。 一方、大阪府警/捜査一課/特殊班/係長の辻刑事（眞島秀和）らは、犯人の現金奪取の動きを察知、メディアだけでなく警察内部にも秘(かく)したまま、犯人逮捕への準備を進めていた。大阪府警の幹部は用意周到だと自負していたが・・・。 現金3億円を奪いに現れた若い男。 それは、1984年3月18日、江崎グリコの社長が、目出し帽を被った3人組の男達に自宅から連れ去られるという誘拐事件であり、当時の日本列島を震撼(しんかん)させた「グリコ・森永事件」の始まりだったのである。犯人グループは10億円と金塊100kgを要求する脅迫状を送り付けるが、誘拐された江崎社長は、3日後、茨木の水防倉庫から自力で脱出したとされ、国鉄大阪貨物ターミナル駅構内で保護される。
事件は早期解決に向かうかに思われた。
しかし、犯人グループは「かい人21面相」と名乗り、グリコだけでなく、森永製菓やハウス食品など食品メーカーを次々に脅迫して行く。犯行は次第にエスカレートし、「どくいりきけん たべたらしぬで」と書いた青酸入りの菓子をスーパーに置くなどして、「大量流通・大量消費社会」を人質に取る前代未聞の展開を見せた。 犯人は、1年半の期間に対象企業・メディアに合わせて144通の脅迫状や挑戦状を送り付け、国民を巻き込んだ「劇場型犯罪」の奔(はし)りとなった。 2000年2月12日。戦後の犯罪史上に刻まれた「グリコ・森永事件」に関わる全ての事件---現金だけでも合計8億6千万円詐取---の公訴時効が成立する日。
延べ130万人もの警察官が投入されたにも拘わらず、全面的に時効が成立した。
真犯人を巡って、様々な説が取り沙汰されたが、そのどれもが確証を得るものではなく、2011年現在、犯人の行方は分かっていない。 *
【これまで推定された犯人グループ像】・・・Wikipedia・その他より引用。
★ 広域組織暴力団 ★ 総会屋・株価操作仕手集団 ★ 被差別部落関係者 ★ その他 |
