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【福井発】つばき回廊跡に「旭座」 小浜市長 観光拠点へ移築の方針2011年9月3日
小浜市住吉(すみよし)に現存する明治時代の芝居小屋「旭座」の保存について、松崎晃治市長は二日の市議会本会議で「つばき回廊跡地に移転復元する」と明らかにした。公の場で方針を示したのは初めてで、市は二〇一二年度中の着工を目指し、今後調査費を計上する。 工費は試算で一億円程度。専門家の指導を受けながら、貴重とされる天井などの部材を生かして復元を進める計画。移転先はかつての商業棟跡地で、中心市街地として位置付けている。松崎市長は「観光交流拠点の機能も付加した文化財として、活用を考えている」と説明した。 市教育委員会によると、旭座は一九一〇(明治四十三)年に建設され、翌年正月から芝居が始まった。近代の演芸場の面影を残す県内唯一の木造建築物で、市は文化財に指定する方針。近年は雨漏りなどの老朽化が著しいが一部市民による保存に向けた取り組みが進んでいた。 (池上浩幸) PR情報
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