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【福井発】

ドジョウ 誠実 増税 あ菅? 野田内閣 県民がネーミング

2011年9月3日

期待…無力感も

 野田内閣の顔ぶれが決まった二日、新内閣にふさわしいネーミングを県民に考えてもらった。そのユニークな名前からは、野田内閣に対する「今度こそ」の期待や、「どうせまた」との無力感や批判が透けて見える。

 あわら市堀江十楽、銀行員川崎律子さん(43)は、自身をドジョウに例えた野田首相の演説を引用し、「ドジョウ内閣」と命名。「強いリーダーシップというより、周囲をうまくまとめる力を演説から感じた。子ども手当のようなばらまきでない方法で、子どもたちの教育に力を入れてほしい」と願った。

 同様に演説から「ドジョウが住める環境を目指せ内閣」としたのは大野市矢、繊維製造業高松誠さん(59)。そこに込めたのは「日本を東日本大震災が起きる前の環境に戻してほしい」との切実な思い。「泥くさくても懸命に汗をかき、国民目線で信念を持って仕事をしてほしい」と訴えた。

 現状打破を期待する声は続く。福井市大森町、無職片岡万喜子さん(68)は「誠実内閣」と答えた。「これまでは小沢一郎氏の問題など、議員たちのいざこざが表に出ていた。今度こそ国民に正面から向き合って誠実に対応してほしい」と「挙党一致」の実現を要望した。

 鯖江市大野町、公務員熊野晶規(まさき)さん(29)は野田首相の主張から「増税内閣」と名付けた。ただ、税負担の重さに対する不安より、「格付けの下がった国債に頼らず、増税を推進しようとする姿勢を感じる」と財政再建などへの期待感を口にした。

 一方、越前町織田、タクシー運転手林安平さん(72)は「あ菅(あかん)内閣」と手厳しい名前を贈呈。「マニフェストを守れないのだから、前の(菅直人氏の)内閣の継続にすぎない」と切り捨てた。

 

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