「私は可愛いから宿題はやらないの！　だから兄が代わりにやるの！」と書かれたTシャツの販売中止騒動

写真拡大

「私は可愛いから宿題はやらないの！　だから兄が代わりにやるの！」この言葉、みなさんはどのように感じるだろうか。実はこれ、アメリカの有名ストア・ブランドJ.C.Penneyが販売した子供向けシャツにプリントされている言葉なのだが、最近このシャツが海外で物議を醸した末、販売中止という事態に追い込まれるという騒動があったのだ。

7〜16才を対象としたこの商品は、9.99ドル（約770円）でオンラインのみで販売されていた。同社のサイトには商品の売り文句として、「ジャスティン・ビーバー（10代に人気のカナダ人アイドル）の新しいCDが発売されるというのに宿題をしている暇などないのです。女の子たちは、自分と同じように可愛くてちょっと生意気な感じのこのシャツを気に入るでしょう」と書かれている。

これに対し、子を持つ親やネットユーザーから多くの批判が出たのだ。FacebookやTwitterでは、J.C.Penneyに対して以下のような怒りや不快感を表す人々が続出したそうだ。
　
問題のシャツに対する批判的意見

「最低」
「こんなに酷い販売促進のやり方を見たことがない」
「ユーモアのつもりでも酷い」
「子どもたちに対して、間違ったメッセージを送っている」
「さっさと販売を中止して、謝罪すべき」
「商品の対象年齢の女の子たちに対する適切な表現ではない」
　
……など。さらに、ネット上での批判だけでは収まらず、1600人以上もの署名が集められて同社に対して抗議文が提出されたという。その内容は、「可愛さを売りにしているのかもしれないが、J.C.Penneyがやっていることは、学問を男のものだとして女の価値は賢さよりも見た目だという考えを助長するものである。さらに、ジャスティン・ビーバーを熱狂的に追いかけるよう仕向けているようでもある」というもの。

これに対しJ.C.Penneyは、「弊社の商品で不快な思いをされた方々に深くお詫びいたします。ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした」と謝罪したという。そして、該当商品の販売を中止し、同社の販売サイトからも削除したとのこと。

みなさんはこの騒動をどう見るだろうか。商品の売り文句やプリントされた言葉が度を過ぎていたのか、それとも消費者の過剰反応か……。いずれにしても、自分のTシャツにどんな意味の言葉が書かれているのかわからないという方は要注意である。気付いてみたらとんでもない内容だった、なんてことがあるかもしれない。

参照元：Mail Online（英文）