東京都八王子市立宮上中学校(小井塚洋一校長、生徒数525人)で、理科の履修漏れが3年生で授業40コマ分、2年生で20コマ分生じていることが市教委への取材でわかった。担当教諭が過って古い学習指導要領をもとに授業をしたのが原因。学校は5月に事態を把握しながら対応が遅れ、いまだに補習をしていない。
中学校では来年度から、学習内容や授業時間数が今より多い新学習指導要領が実施される。現中3には中1からその一部を前倒しして教える規定だ。
ところが市教委によると、同校では2年間にわたり理科担当の教諭が勘違いして今の指導要領をもとに授業をした。このため「水圧と浮力」の一部など、新指導要領で増えた分の学習内容が欠落した。授業時間数そのものは新指導要領の定めに沿っていたという。