ホーム>マーケティング,>
「自慢の商品」を相手に実践してもらえる名刺

2010年06月30日

「自慢の商品」を相手に実践してもらえる名刺

2010年06月30日06:46

プラモデルの部品のような名刺ビジネスシーンでは欠かせない名刺は、自分の名前や会社名、連絡先などの各種データを住所録に組み込んでもらう、あるいは名刺そのものを相手の名刺フォルダーに納めてもらう本来の目的の他に、いかに自分や会社、所属事業部を覚えてもらうか、注目してもらうかという手段でもある。【「ハンバーガーやポテトはいかが?」と名刺を差し出すマクドナルド社員!?・「はじめまして」の名刺展開催中】は有名な話であるし、【本当にスパイスが効いた広告会社の名刺た】のように相手に与える印象度抜群な、奇抜なアイディアで創られた名刺も数多く存在する。今回紹介する名刺もその一つで、「自社商品の素晴らしさを名刺を介して伝える」という点では非常に優れたセンスを持つものだ(【COLORIBUS.com】)。

↑ 自社名とお店への電話番号などが書かれた、プラモデルのパーツのような名刺。ただこれだけだと単に「部品みたいだけど、結局『プラモデルですよ』というアピールだけではないか」と思えるが……
↑ 自社名とお店への電話番号などが書かれた、プラモデルのパーツのような名刺。ただこれだけだと単に「部品みたいだけど、結局『プラモデルですよ』というアピールだけではないか」と思えるが……

↑ 実は組立方次第でF1カーや軍用機、軍艦(?)に早変わりする
↑ 実は組立方次第でF1カーや軍用機、軍艦(?)に早変わりする

これはタミヤ(旧田宮模型)が2010年6月にタイで展開したプロモーション。タミヤは抜群の造形能力・高品質な商品(プラモデル)で知られているが、逆にいえば商品を手に取り、観てもらわないと自社のブランドの良さを理解してもらうことは難しいと判断。そこで名刺を単に「自社の名前や連絡先を覚えてもらう」という単純な目的だけに留まらず、受取った人に大きな驚き、そして出来れば喜びを提供し、自社の「真の力」を十分に知ってもらうために作られたのがこの名刺。

出来上がった名刺はプラモデルの部品のような形をしている。表示されている内容は社名、お店の連絡先となる電話番号、そして下にはロゴプレートと詳しい住所が書かれたアドレスプレート。これだけでもそれなりに「ああ、プラモデルの会社ね」という印象を与えることはできるのだが、今件はそこで終わりにあらず。

写真にもあるように、プラモデルの部品のような各文字は実際に取り外しが出来、それらの部品を組み立てることでF1や軍用機、そして軍艦などさまざまな模型を実際に作り上げられる仕組みになっている(よく見ると各パーツには小さな刻みがあちこちに確認でき、接着剤などは使わずに他のパーツを差し込むだけで造形できる仕組みとなっている)。元記事では作り方をどのように伝えたかまでは記されていないが、名刺を渡す際に色々とネタ話として相手に伝えたり、あるいは口コミで伝えられたのかもしれない。

「プラモデルの部品っぽい名刺」に留まらず「本当に模型が創れる名刺」は新鮮味のあるものに他ならず、多くの人がお店に訪れて名刺を欲しいと頼み込む状況になったそうだ。名刺としてだけでなく、ここまで精密に、そして色々と造形可能な「部品」を作る技術力と企画力を併せ持つ会社としての今件名刺のアピール力は、非常に大きなものがあったに違いない。




これらの書籍が参考になります

トラックバックURL

TB URL:

ご感想・リクエストは

【一言掲示板】への書き込みか【管理人へのメール】にて。

« トップへ    « 前記事|次記事 »


(C)Garbagenews.com/JGNN|このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ