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[国際]ニュース
【朝鮮半島ウオッチ】金正日総書記「身体を捧げるハガネの首領外交」のウラ側
2011.9.4 07:00
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金正日総書記が訪露しメドベージェフ・ロシア大統領と会談、帰路は中国に立ち寄る友邦外交を展開した。北朝鮮メディアは「祖国が生きるか死ぬかの重要な時期に、運命の守護の道に自らの身体をとまどいもなくささげる鋼(はがね)の首領さま」などとその活動ぶりをリアルタイムで報道する異例の態勢を取った。総書記の指導力や外交成果による経済向上への期待を強調して、体制内の不満を抑えようとの宣伝作戦のようだが、かえって北朝鮮の国内不安要素が裏付けられている。
(久保田るり子)
ロシア外交に実妹、金敬姫氏の影
9年ぶりの金総書記の訪露は6月の予定が一度中止されたあと、ようやく実現した。準備に一役買ったのは金総書記の実妹、金敬姫氏(大将、党軽工業部長)で、訪露団のなかで交渉を担当したのは金敬姫氏の夫、張成沢国防副委員長とみられている。
金敬姫氏は昨年1年間に100回以上、金総書記の公式活動に随行していたが、今年は6月から約2カ月間、姿を消し、ロシアで目撃されていた。
韓国筋などによると、金総書記の6月訪露計画は、ロシアが熱心な露-北朝鮮-韓国をつなぐガス・パイプライン計画に関して両国間の調整ができずに延期になった。北朝鮮側の要求が過大だったとされる。今回は朝露首脳会談で基本合意し、「北朝鮮が事業を支持することで一致した」(メドベージェフ氏)とされる。ロシア側によると建設プロジェクトを検討する3者委員会(ロシア、北朝鮮、韓国)の発足でも合意したという。
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