喜納昌吉さん、参院選で当選!

7月11日投票の参議院選挙の比例区に出馬した、沖縄出身のミュージシャン・喜納昌吉さんは、全国で178815票の得票を得て当選を果たしました。

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今回の参議院選挙では、年金改悪、自衛隊の多国籍軍参加と、暴走を続ける小泉政権に対し、市民が明確にストップの意思を示し、自民党の議席減・民主党の躍進という結果になりました。「変化」「改革」に消極的な社民・共産両党は後退しました。残念ながら、小泉政権の退陣は実現できませんでしたが、比例代表の喜納さん、沖縄選挙区の糸数けいこさんの選挙など、各地で市民が新しい状況を切り開く積極的な役割を果たしたことは大きな成果だと思います。

 

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「川は流れて、どこどこいくの」〜名曲「花」をつくった喜納さんは、開戦前のイラクでのピースコンサート開催など、世界を飛び回って、平和・人権・環境運動を続け、今年「世界平和音楽賞」を受賞しました。また、秋葉忠利広島市長・堂本あき子千葉県知事や黒岩たかひろ参議院議員を誕生させた各地の市民選挙にも積極的に参加し、私たちと行動をともにされました。

 喜納さんは、出馬にあたって、「すべての武器を楽器に」をキャッチフレーズに「日本国憲法の前文と9条の理想と精神を活かした、より平和に輝く新憲法の制定」「沖縄からの米軍基地を国連平和隊の基地に」「自衛隊を国連平和隊と災害救助隊に再編し<軍隊を持たない国>をめざす」ことなどを訴え、小泉政権のアメリカへの追従姿勢を強く批判しました。

現状維持での平和の主張でなく、時代に合わせ、しかも、日本を変えることを正面から訴える喜納さんの姿勢を、私はとても新鮮に感じ、政治を変えるうえで大きな力になると思いました。

 喜納さんの全国選対責任者には、斉藤まさし市民の党代表が就き、市民の党は、全力で選挙に取り組みました。

 比例区は、全国が選挙区の大変厳しい選挙でしたが、喜納さんは、市民のカンパとボランティアで、この選挙を闘いぬきました。選挙期間中は、全国各地を駆け回り、街頭ライブを行いました。街頭ライブはどこでも黒山の人だかり。若者をはじめ、多くの市民が、喜納さんの訴えと歌に共感し、支援の輪が広がりました。また、秋葉忠利広島市長や堂本あき子千葉県知事も応援に駆けつけて下さいました。

 武蔵野市でも、多くの市民が、酷暑の中、街頭宣伝・ポスター貼り・宛名書きと、連日ボランティアで汗を流して下さいました。私も、市民の皆様に喜納さんへの支持を訴えるとともに、終盤は東京・千葉等での遊説に参加しました。

武蔵野市内では、喜納さんの個人票は870票でした。この結果は、絶対得票率(全有権者の中で喜納さんに投票した人の割合)0.78%・相対得票率(投票に行った人の中で喜納さんに投票した人の割合)1.36%ともに、首都圏で最も高い数字でした。

また、市内の比例代票での自民・公明両党の得票は、投票に行った65394人のうち21760票であり、民主・社民・共産・みどりの会議を合わせた40824票の約半分という結果となり、前回の参議院選挙に比べさらに自民党の得票は後退しました。

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喜納さんのこれからの活動におおいに期待したいと思います。

そして、今回の選挙で示された市民の力をさらに発展させ、戦争ができる国づくりをめざす小泉政権を終わらせ、日本が21世紀にふさわしい平和と人権に輝く国になるよう、私もがんばっていきたいと思います。

 

参院選最終日、渋谷ハチ公前での最後の街頭ライブ・演説会
1000人の市民が集まった。