福島第一原発周辺に活断層か
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福島第一原発周辺に活断層か

8月31日 5時10分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東日本大震災の発生後、福島第一原子力発電所の周辺にある断層を東京電力が再調査したところ、5つの断層について、原発への影響が否定できない活断層のおそれがあることが分かり、東京電力は、原子力安全・保安院に報告するとともに、さらに詳しく調査することになりました。

東日本大震災発生後の4月11日に福島県で起きた震度6弱の余震では、福島第一原発から50キロ離れた所にある、これまで活断層と評価していなかった断層が動いたことから、国は電力各社に原発周辺の断層を改めて調べるよう指示していました。これを受けて東京電力が福島第一と第二原発の周辺を調べたところ、▽2つの原発の西を南北に走る畑川断層や、▽沖合の海底にある敷地南東海域断層など5つの断層で、これまで認められなかったゆがみなどの地殻の変形が確認されたということです。東京電力は「これらの断層が動いても原発の耐震基準を超える揺れは起こさない」としていますが、「今後、活断層として原発への影響を否定できない」として、改めてボーリングなど詳細な調査をすることになりました。今回の調査では、このほか茨城県東海村に原子力施設がある日本原子力発電と原子力研究開発機構も、合わせて9つの断層について、活断層のおそれがあると評価する報告をまとめました。原子力安全・保安院は今後、電力各社の分析が妥当かどうかチェックすることにしています。