再燃必至！ドジョウ首相の“黒い献金”疑惑

　大新聞テレビは“ドジョウ代表”の野田新首相の誕生に大ハシャギだが、バケの皮が剥がれるのは時間の問題。国会で追及された「黒い献金疑惑」の再燃は必至だからだ。

　野田が野党から激しく攻め立てられたのは３月。関連の政治団体が０７年に政治資金パーティーを開いた際、約３億４０００万円を脱税し、法人税法違反事件で有罪判決を受けた男の関係企業から計８０万円のパーティー券を購入してもらっていたことが発覚したのだ。当時、財務相だった野田は「脱税したような法人や個人であるなら、適切ではない」と釈明していたが、この問題はそれだけじゃない。

「有罪判決を受けた人物は広域指定暴力団の相談役だったのです」（警察庁事情通）

　野田はほかにも１億円の脱税容疑で東京地検特捜部に社長らが逮捕されたソフトウエア興業から計５０万円、業務上過失致死罪で医師が逮捕された「品川美容外科」の創業者から計３００万円の献金をそれぞれ受け取っていた。

「野田氏の政治団体は、支部長を務める『民主党千葉県第４区総支部』、資金管理団体の『未来クラブ』、『野田よしひこ後援会』の３つ。この３団体の住所はすべて同じで、事務担当者名も同じです。総支部の０９年の収入を見ると、電力総連政治活動委員会、東電労組政治連盟本部から計５万円の献金も受けています。『未来クラブ』のカネは後援会にソックリそのまま流れる仕組みで、今年１月には組織活動費名目で船橋市内のキャバクラで使われていたことも判明しています」（政治ジャーナリスト）

　やはり、ドジョウの色は黒いのだ。脇が甘いというより、叩けばいくらでもホコリが出そうな雰囲気である。大新聞テレビは大好きな「政治とカネ」疑惑のにおいがプンプンするのになぜ沈黙したままなのか。

（日刊ゲンダイ2011年8月31日掲載）