'11/9/3
平岡法相、検察改革など意欲
2日に発足した野田内閣で、中国地方からは民主党の平岡秀夫さん(57)=山口2区=が法相として初入閣した。大蔵省(現財務省)の官僚出身だが、弁護士資格を持ち、野党時代からリベラル派の論客として鳴らしてきた。検察改革など難題を抱える法務省トップとしての実行力が試される。
平岡さんは首相官邸で野田首相に面会。新たな刑事司法制度の構築など6点の指示を受け、「知恵を出して助けてほしい」と頼まれたという。
皇居での認証式を経て、首相官邸と法務省で相次いで記者会見。証拠隠蔽(いんぺい)問題を契機に課題となっている取り調べの録音・録画(可視化)について「総合的に考えることが必要だが、目指すべきは全過程、全事件(への導入)」と説明。検察や警察サイドには抵抗が強い全面導入が必要との立場を明示した。
菅直人前首相からはこの日、「私以上に市民政治家なところがある。周りを見て、実績が上がるように頑張って」と忠告を受けた。法務行政を預かる職責の重さを痛感している。