NHK静岡県のニュース 静岡放送局
浜岡原発で電源喪失想定訓練
防災の日に合わせて、中部電力は静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所で、大地震による揺れと津波で全ての電源が失われる事態を想定した訓練を初めて行い、復旧の手順などを確認しました。
中部電力の浜岡原発はことし5月の国の要請を受けて今は運転を停止していますが、1日の訓練は運転再開後に御前崎市で震度6強を観測する大地震が起きたという想定で行われ、中部電力と下請け会社の社員およそ1000人が参加しました。
今回は、東京電力・福島第一原発の事故を踏まえて初めて津波が敷地内まで押し寄せ、燃料を冷却するためなどに使われる外部電源がすべて失われたことを想定し、原子炉建屋の屋上に新たに設置した非常用の発電機を使う訓練も行いました。
作業員およそ20人が照明が消えた建屋のなかで声を掛け合いながら長さ150メートルあまりのケーブルを配電盤までのばして発電機とつなげ、電源を復旧させる手順を確認していました。
今回の訓練では中部電力は、重大な事故を起こさないための対策は十分取られているとして、福島第一原発の事故のように炉心が損傷するまでの事態は想定しませんでした。
中部電力浜岡地域事務所の西田勘二専門部長は「大きな地震が起きても燃料棒を露出させず冷温停止させる機能が有効に働くことを確認できた。今後は安心のために行政や住民と共同の訓練も考えたい」と話していました。
09月03日 00時27分
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