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'11/9/3

音戸と宮島結ぶ高速船運航へ


 広島県は、NHKの大河ドラマ「平清盛」の放映が始まる来年1月から、呉市音戸町と世界遺産の島・廿日市市宮島町を結ぶ高速船を運航する方針を決めた。1年間限定で土日祝日の運航を想定。清盛ゆかりの地で企画展も予定される両町間を乗り換えなしで行き来できるようにし観光振興につなげる。

 高速船は音戸漁港と厳島港を約1時間で結ぶ。1月14日から乗員80人程度の船を使用し土日祝日に1日3往復する予定。県は運航を公募で選定する旅行会社に委託する。運賃は片道大人千円を見込む。

 海上交易を推進した清盛は音戸瀬戸を切り開き、信仰した厳島神社の海上社殿造営に尽くしたとされる。放映期間中、おんど観光文化会館うずしおと宮島歴史民俗資料館はそれぞれ清盛に関連する企画展を計画。ドラマの衣装や長さ約15メートルの木製の和船、独自の映像作品を紹介する。

 県によると両町間の移動は現在、定期航路などを乗り継いで最短約2時間、運賃は片道大人三千円程度。直航便の運航で観光客の利便性を高める。

 県は公募で選定する旅行会社に高速船を組み込んだツアー商品の企画を要請する。呉市の大和ミュージアムや廿日市市の宮島水族館「みやじマリン」など近隣観光施設への波及効果を期待する。




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