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野田新内閣

石破茂(いしばしげる)ブログ

 自民党としては当面震災復興、原発事故対応、円高対策を主眼とする第三次補正予算を三党合意の趣旨を生かしつつ成立させるべく協力することは当然ですし、連続性のある平成二十四年度予算の編成まではこれが続くように思います。

 しかし野田新総理の「私はこの風貌だから人気が出ないので、当分解散はありません」という発言は、その人柄からかあまり反発がありませんでしたが、看過しがたいものがあります。「人気が出ないため民主党は勝てないので解散はしない」というのでは、民主党の存続しか考えていないとしか思われません。「復興に道筋がついた段階で敢えて信を問い、国民の信任を受けたい」と言うべきだったのです。

 新内閣の顔ぶれを見ても、玄葉外相のように個人的に大いに期待する人もいますが、総体的に人材払底、経験不足、派閥順送り、論功行賞の感が否めません。特に山岡国家公安委員長兼拉致問題担当大臣の起用は、ついにやってしまったか、そこまで小沢元代表に配慮するのか、と思わざるを得ませんし、安住財務相や一川防衛相が財務畑・防衛畑に精通しているという話も聞いたことがありませんし、小宮山厚労相は子ども手当絶対堅持派ですし、これで本当に大丈夫なのでしょうか。

 野田総理に言わせれば「だから101回でも大連立のプロポーズをしたいと言っているではありませんか」ということなのかもしれませんが、何度も申しあげますように、国民の審判を経ない連立の組み替えなど、あってはならないことです。

 昨日、菅前総理が退任間際のどさくさにまぎれて指示した朝鮮学校無償化の手続き再開に対する抗議の申し入れに官邸に行ってきました。

 総理も官房長官も対応せず、結局福山副長官に抗議の決議文を手渡すことになりましたが、朝鮮総連の傘下にあり、反日思想教育を目的とする朝鮮学校になぜ国民の血税が使われなくてはならないのか、手続きを中断した理由は昨年の韓国に向けての砲撃事件だったはずですが、それが砲撃以前の状態に戻ったなどと誰がいかなる根拠に基づいて判断をして再開を決めたのか、政策判断としても手続き論としても全く誤っています。

 菅総理は最後まで菅総理だったな、というのが最後の印象でした。

 民主党の陣容もほぼ出揃い、そろそろ自民党も定例の役員人事が行われます。すべては谷垣総裁のご判断であり、党員たる者いかなる決定にも従うのが当然です。どのような立場にあっても、それが自分にとって一番いい機会を与えられたのだと思い、全力を尽くさなくてはなりません。

 週末は三日土曜日が「ウェークアップ!ぷらす」生出演(午前八時・読売テレビ)、倉敷駅前街頭演説(午前十一時)、橋本岳前代議士水島地区後援会発足式(午後一時半・環境拘留スクエア)、豊洲地区橋本後援会集会(午後三時・いこいの家)など。

 四日日曜日は「時事放談」(午前六時・TBSテレビ、収録)、谷公一代議士時局講演会(午後一時・三田新阪急ホテル)、谷公一後援会ふれあい会(午後三時・同所)という日程です。

 都心は厳しい残暑が続いておりますが、台風接近により全国的に大荒れの週末となりそうです。週末日程も台風直撃コースにあたっており、どうなるのかわかりませんね…。

 皆様、お気をつけてお過ごしくださいませ。
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