NHK長崎県のニュース　長崎放送局

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強制わいせつ事件の１件無罪

県内でおととしから去年に起きた８つの事件で強制わいせつ致傷などの罪に問われている男の裁判で、長崎地方裁判所はこのうちの１件について、無罪を言い渡しました。この事件は、長崎市の元会社員、佐木雄功被告（２５）が、帰宅
途中の女性の背後から口をふさいで体を触り、けがをさせたなどとして８つの事件で強制わいせつ致傷などの罪に問われているものです。
佐木被告は、このうち７つの事件については起訴内容を認め、今月、裁判員裁判で審理が行われますが、強制わいせつの罪に問われた１件については、捜査段階では容疑を認めたものの、その後、否認したため、裁判員裁判とは切り離して審理が行われました。
２日の判決公判で、長崎地方裁判所の重富朗裁判長は「捜査段階での自白を裏付ける客観的証拠がなく、被告と被害者の供述には一致しない点が相当数あり、被告が犯人だと認定するには合理的な疑いが残る」などと指摘し、無罪を言い渡しました。
判決について、長崎地方検察庁の原山和高次席検事は、「上級庁と協議の上、適切に対応したい」とコメントしています。

09月02日　19時15分

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