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【大リーグ】福留、5時間2分の死闘制した 大量の虫にも負けず3戦連続打点2011年9月2日 紙面から
【クリーブランド穐村賢】延長16回の死闘にも、大量の虫発生にもめげなかった−。インディアンスの福留孝介外野手(34)が31日(日本時間1日)、アスレチックス戦で3試合連続の先制打点を挙げるなど奮闘。チームも5時間2分の超ロングゲームを制し、ア中地区2位に浮上した。一方、アスレチックス・松井秀喜外野手(37)は5打数1安打。ポストシーズンの選手登録資格期限の31日が過ぎ、取りざたされた上位チームへの移籍は事実上、消滅した。 5時間を超える試合にも3連勝に口は滑らかそのものだ。クラブハウスに入って来るなり福留は「長い!!」と苦笑い。3戦連続の先制打点となった1回の左犠飛を振り返り「昨日の話でしょ?」とおどけてみせた。 まさしく“昨日の犠飛”となったのは1回無死三塁の場面だ。「(走者が)サードにいるし、相手もまだコントロールも定まるわけでもない。楽に打ち上げればいいや」。福留は気楽な気持ちで打席に入ると、外角の直球を簡単にレフトに打ち上げる。三塁走者のカレラが生還して先制。頼れる男のバットで主導権を握ったかに見えた。しかし、ここからお互い点を取り合う展開で3−3のまま延長戦に突入。福留は延長15回2死二、三塁の場面で空振り三振に倒れたが、チームは延長16回にハナハンのサヨナラ打で5時間2分の死闘に終止符を打った。 福留にとって5時間を超える長丁場は、クリーブランド名物ともいえる大量発生した虫との戦いでもあった。「あの虫どうにかして。すごいって。打席に入っても気になって仕方ない。3匹くらい食ってる」。そんな集中しづらい環境の中でも、5回の第3打席にはきっちり中前打を放ち3試合連続安打。ただ、さすがの福留も12時間後にデーゲームを控える状況には、ロッカールームの時計を見上げ複雑な表情を浮かべた。 「後、12時間後には始まるけど…。ここで寝ようかな、オレ」。冗談とも本気とも取れない言葉で会見を締めくくった福留。プレーオフ進出へ3連勝で再びア中地区2位に浮上したチームを、背番号「1」が鼓舞し続けていく。 ◆福留に聞く−先制点の場面は? 福留「昨日の話でしょ(笑)。相手もまだコントロールも定まるわけでもない」 −3試合続けての先制打点となったが 「まあそういうときもあるでしょ」 −虫は気になった? 「あの虫どうにかして。すごいって。外野でも。打席入っても気になって仕方ないもん」 −目とか鼻にも入ってくるのか? 「ずーっとこうやって(閉じて)るもん。ちょっとでも口開けたら入ってきそうな気がしてさ。すごかったから。虫が大群でいるのが見える。確かヤンキース戦で虫が大量発生したのもここだったよね」 −移籍してからこのようなことは初めて? 「昨日はこんなことないもん。たぶん3匹くらい食ってると思うよ」 PR情報
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