中川正春文部科学相は2日夜の就任会見で、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市、出力28万キロワット)について、「(原子炉の冷却材である)ナトリウムのリスクをどう軽減できるか、専門家に検証してもらう」とし、新たに検証の場をつくる方針を示した。
来年度予算を計上して研究開発を進めながら、政府のエネルギー計画の見直しも踏まえて、もんじゅの今後のありかたを判断するという。
もんじゅは昨年、運転再開したが、燃料交換用の機器が炉内に落下し、修復している。高木義明前文科相が7月、開発中止を含めて検討する考えを示唆し、地元の反発から訂正する騒ぎがあった。