韓国固有の剣法「朝鮮勢法」、世界陸上の役員に披露

きょう11時から大邱市内で開催
世界陸上で来韓したIAAF役員も多数招待

 韓国で最も古い剣法とされる朝鮮勢法が、大邱に滞在中の国際陸上競技連盟(IAAF)役員に紹介される。

 朝鮮勢法のデモンストレーションを行うのは、大邱市儒城区にある剣道場「一剣館」で剣法の修行を積む7人の剣士たちだ。

 7人は2日午前11時から、大邱市中区鶏山洞にある徐相敦(ソ・サンドン)古宅(伝統民家)で朝鮮勢法のデモンストレーションを行う。当日は大邱世界陸上のため韓国に滞在しているIAAFの役員も数多く招待されている。

 朝鮮勢法とは1621年に中国の茅元儀がまとめた武備志の中で、本国剣法と共に紹介されている朝鮮固有の剣法だ。本国剣法よりも古いことでも知られており、1980年代に大韓剣道会が発掘し、現在復元作業が行われている。

 デモンストレーションでは、青いチョルリク(武官が着る軍服)に赤い帯を締めた一剣館の剣士が、流麗な剣法を披露する。

 一剣館の剣士は先月27日と28日にも大邱市東区屯山洞でデモンストレーションを行い、オッコル古宅を背景に朝鮮勢法を披露している。

 一剣館を率いるイ・ウンミ館長(42)は昨年、中国・北京で開催された武術五輪「スポーツアコード・コンバット・ゲームズ(世界武道・格闘技大会)」に参加した世界の武道家の前で、朝鮮勢法のデモンストレーションを行い喝采を浴びた。またイ館長は、朝鮮勢法が持つ文化的な価値にも注目し、数カ月にわたる作業の末に、朝鮮勢法を絵で再現した「朝鮮勢法図」を完成させるなど、朝鮮勢法の復元にも力を入れている。

 イ・ウンミ館長は「大邱を訪れた世界の人々に、韓国の剣法を紹介できることに大きな誇りと栄光を感じている」と話した。

大邱市東区屯山洞にあるオッコル古宅で先月28日に行われた朝鮮勢法のデモンストレーション。2日には国際陸上競技連盟(IAAF)の役員を招待し、徐相敦古宅で同じくデモンストレーションが行われる。/写真提供=一剣館

朴円秀(パク・ウォンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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