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オールスター戦は90年代の全日を再現

2011年09月02日
スポーツ

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【柴田惣一のズバリ直撃】大成功に終わった東日本大震災復興支援チャリティープロレス「ALL TOGETHER」(8月27日、日本武道館)の総合演出を担当していたのが、木原文人リングアナウンサー(45)だった。全日マットを主戦場に活躍中の木原アナが、8・27決戦の舞台裏を明かした。

——3団体の思惑が入り混じる大会の総合演出。何かと大変だったのでは

木原:決定までは幾多の困難があったようだけど、開催が決まった後は、意外なほどスムーズだった。総合演出のお話を頂いた時は、突然の御指名に戸惑ったけど、3団体、テレビ局が集まっての話し合いも同窓会のようだった。

——各団体の担当者と気心が知れていた?

木原:ノアは全日プロ時代にお世話になった人たち。新日プロの担当者も一時期、全日プロに所属した人。全日プロ勢は現在も一緒だし、音響やテレビ局の担当者も顔見知りばかり。ボクにとってもオールトゥギャザーだった。会議を重ねるごとに全員のモチベーションが上がっていった。

——3団体の潤滑油だったわけだ。でも苦労も多かったはず

木原:チャリティー大会で余分な予算はないし、チケットが売れに売れて、スクリーンも設置できなくなった。最近のビッグマッチでは恒例となっている、煽りVTRも流せない。逆に、だからこそ色んなアイディアが出てきた。90年代の全日プロの日本武道館大会を思い出して取り組んだ。

——四天王時代だ

木原:PPV中継で煽りVTRが流れている3分間、会場では無音でメッセージボードにカウントダウンを流した。観客席から「10、9…、3、2、1」と自然に声が上がった。あの時に「これは盛り上がる」と確信できた。

——カード発表もシンプルだった

木原:3団体のリングアナで行った。すべて公平、平等が基本だけど、10試合なんで一つ〝困る〟。そこでメーンは3人で自分の団体の選手名をコールしてもらった。これも各団体のファンが喜んでくれたんじゃないかな。

——進行もすべからく滞りなかったが

木原:選手、スタッフ、関係者…みんな同じ方向を向いていた。リングは全日プロのだったが、3団体で作ったので、あっという間に完成した。撤収も早かった。すべてが上手くいった。

——3団体でルールの違いもあったのでは

木原:実は新日プロとノアは場外カウントは20。全日プロは10なんで、オールトゥギャザー特別ルールで20に決めていた。そういう場面はなかったんで、良かったが、ボクは内心一人でヒヤヒヤしていた。

——成功の秘訣は

木原:会場全体が一丸となっていた。選手やスタッフの想いとファンの気持ちがリンクした。プロレスの力って本当に素晴らしい。この仕事をやってきて本当に良かった。プロレス最高!

<きはら ふみひと>1966年5月20日、三重県伊勢市出身。全日本プロレスにスタッフとして入社後、89年10月、リングアナウンサーとしてデビュー。2007年に自身のオフィスを立ち上げ、演出なども手掛けている。

プロレスの東スポならではの「ALL TOGETHER特別号」はタブロイド判32ページ、定価250円。お近くの駅売店、コンビニエンスストアでお買い求めください。
【郵送での販売】
定価250円プラス送料50円 合計300円分の切手(50円切手6枚)を同封し氏名、郵便番号、住所、電話番号をご記入の上、封書で下記までお送り下さい。
〒135-8721 東京スポーツ新聞社 販売局「プロレス特別号」係まで
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※電子書籍での販売も行います。扱いは「富士山マガジン」「雑誌オンライン」「マガストア」「ホント」です。

http://tosupo-ch.com/alltogether/

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