再生可能エネルギーへの注目が高まるなか、大手商社の丸紅は、イギリスの沿岸部にある大型の洋上風力発電事業に、およそ260億円を出資することになり、この分野に本格的に参入することになりました。
発表によりますと、丸紅は、洋上の風力発電で世界第1位のシェアを持つ、デンマークのエネルギー企業「ドン・エナジー」がイギリスの沿岸部に保有する、洋上の風力発電事業に出資することで基本合意しました。丸紅は、この事業に2億ポンド(日本円でおよそ260億円)を出資し、発電事業の49.9%の権益を取得することになります。この事業は、イギリス南東部の沖合に高さ107メートルの風車を48基を設置し、最大で17万キロワット=イギリスのおよそ12万世帯分の電力を発電し、去年の春から供給しています。丸紅によりますと、商業運転中の洋上の風力発電に参入するのは、大手商社では初めてだとしています。丸紅は、この事業を通じて、開発や運営のノウハウを獲得して、今後、洋上の風力発電事業が成長する可能性のある、日本での事業化につなげたいとしています。