シロエビと路面電車
2011.8.19.(金)
先月、高校野球の開幕前に富山市へ行ってきました。名古屋からはJRの特急で3時間半かかります。早朝に家を出て、お昼に到着したので、さっそく昼食。今回の富山行きの目的のひとつが「シロエビ」を食すことでした。
「シロエビ」は水の澄んだ富山湾でしか獲れないという富山の特産品。 春から夏にかけて旬をむかえるシロエビは、ほとんどがこの地方で消費されてしまう北陸の味です。なにはともあれ、食べないわけにはいきません。僕がいただいたのは「シロエビ」をたっぷり使ったシロエビ丼。サクサクに揚がったシロエビの甘さと、あっさりしたタレがよく合います。猫舌なので、普段は食事に時間のかかる僕ですが、この時は一気呵成にぱくついてしまいました。

「シロエビ丼」
さて、腹ごしらえのあとは町へ繰り出します。富山に来た目的の2つめは、路面電車に乗ること。実は、富山市は路面電車の走る町なのです。路面電車というと前時代の遺物のように思うかもしれませんが、富山の路面電車は違います。最新式のLRTと呼ばれる路面電車なのです。駅前の停留場に行くと、すぐにやってきました。新幹線を思わせる風貌をした2両連結の格好いい車両です。

「セントラム」
LRTは車体が大型で一度に多くの人を運べ、高齢者にもやさしい低床のつくりが特徴。富山市では、ジリ貧状態だった路面電車を街づくりの核に位置づけ、市街地に賑わいを取り戻そうという「コンパクトシティ構想」が進行中なのです。
以前のブログでも書きましたが、僕は60年前まで伊勢の街を走っていた路面電車「神都線」の復活を夢見ています。
「伊勢の町には路面電車がよく似合う@」
「伊勢の町には路面電車がよく似合うA」
実現は難しいかと思いますが、最新式の路面電車を導入し、活性化につなげようという取り組みは注目に値します。
実際に乗ってみると、道路の混雑に巻き込まれないバスのような感じです。駅と市役所・県庁、富山城などの観光地、商店街を環状線が結んでいて、支線は郊外の学校などにつながっています。僕が乗ったのは、午後の中途半端な時間だったにもかかわらず、買い物袋を持った人やサラリーマンなど、かなりの乗客がありました。

「懐かしいタイプも」
すれ違った車両には学生がすし詰めで、住民の足として定着しているように感じました。
夜にも富山の町に繰り出してみたのは言うまでもありません。目指すは「シロエビ」です。それもシロエビの刺身!輸送が難しいため、刺身でシロエビが食べられるのは産地ならではです。地元の方に教えていただいたオススメの店に行き、ビールより先に「シロエビの刺身っ!」と注文しました。

「シロエビの刺身」
これがまぁ、実に美味しいのです。10センチほどのエビの身を丁寧に剥いて出してくれるわけですから、手間隙のかかった刺身です。小さいエビが小さい器に小さく盛り付けられているのですが、甘エビよりも上品で、ぷりぷりと程よい食感はたまらないものでした。ほかにも、日本海の海の幸をたくさんいただきました。しかし、やはり絶品だったのはこのお刺身でした。できれば辛口の地酒と一緒に味わうことをオススメします。
シロエビの刺身を堪能した翌朝は、レンタサイクルを借りました。富山市では、去年、ヨーロッパなどの都市で多く取り入れられている新しい仕組みのレンタサイクルを導入しています。登録し月々の料金を支払うと、30分以内の利用がいつでも無料。市街地に十数か所あるステーションのどこに返却してもいいという利便性の高いシステムです。路面電車と自転車と徒歩で生活できる町、それが「コンパクトシティ」なのです。

「レンタサイクル」
商店街を歩くと、シャッターを下ろした店が目に付きます。その一方で、空き店舗を利用したチャレンジショップや、地産地消をうたった地場産品の市場などができて、意外なほどに賑わっている様子も印象的でした。
「商店街」
ちなみに、その商店街のはずれにある富山名物「ブラックラーメン」の老舗で食べてみたブラックラーメンは、なんとも言えない濃い味で、「経験として一度食べてみてもいいですが・・・」という地元の人の言葉に頷きました。

「ブラックラーメン」
さて、富山市の人口は42万人(合併前は32万人)で、13万人あまりの伊勢市と比べると大きな差があります。市の財政状況も違いますから、富山で路面電車が成功したからといって、伊勢でもうまくいくとは限りません。しかし、観光客数では伊勢市が富山市を400万人ちかく上回っています。駅の乗降客数も富山駅が16000人/日に対して伊勢市・宇治山田駅は14500人と近いものがあります。また、自動車の保有率が高く、車社会型の都市であるという共通点もあります。富山市のコンパクトシティ構想は、そんな車社会を見つめ直すものでもあるのです。
伊勢市では少子高齢化を想定し、住民と観光客がともにすごしやすい街作りを標榜しています。以前にも書きましたが、今回の富山訪問で、路面電車と自転車・徒歩を中心とした伊勢市の将来像について、ちょっと真面目に検討してみてもいいのにな、と思った次第です。

「富山城とLRT」
ところで、どうして富山に行ったのかといいますと、民放の番組コンクールがあったからなのです。僕がディレクターをした番組を出品していた関係で、1泊2日の出張だったのです。え?コンクールの結果?・・・それは「言わぬが花」であります。
「シロエビ丼」
さて、腹ごしらえのあとは町へ繰り出します。富山に来た目的の2つめは、路面電車に乗ること。実は、富山市は路面電車の走る町なのです。路面電車というと前時代の遺物のように思うかもしれませんが、富山の路面電車は違います。最新式のLRTと呼ばれる路面電車なのです。駅前の停留場に行くと、すぐにやってきました。新幹線を思わせる風貌をした2両連結の格好いい車両です。
「セントラム」
LRTは車体が大型で一度に多くの人を運べ、高齢者にもやさしい低床のつくりが特徴。富山市では、ジリ貧状態だった路面電車を街づくりの核に位置づけ、市街地に賑わいを取り戻そうという「コンパクトシティ構想」が進行中なのです。
以前のブログでも書きましたが、僕は60年前まで伊勢の街を走っていた路面電車「神都線」の復活を夢見ています。
「伊勢の町には路面電車がよく似合う@」
「伊勢の町には路面電車がよく似合うA」
実現は難しいかと思いますが、最新式の路面電車を導入し、活性化につなげようという取り組みは注目に値します。
実際に乗ってみると、道路の混雑に巻き込まれないバスのような感じです。駅と市役所・県庁、富山城などの観光地、商店街を環状線が結んでいて、支線は郊外の学校などにつながっています。僕が乗ったのは、午後の中途半端な時間だったにもかかわらず、買い物袋を持った人やサラリーマンなど、かなりの乗客がありました。
「懐かしいタイプも」
すれ違った車両には学生がすし詰めで、住民の足として定着しているように感じました。
夜にも富山の町に繰り出してみたのは言うまでもありません。目指すは「シロエビ」です。それもシロエビの刺身!輸送が難しいため、刺身でシロエビが食べられるのは産地ならではです。地元の方に教えていただいたオススメの店に行き、ビールより先に「シロエビの刺身っ!」と注文しました。
「シロエビの刺身」
これがまぁ、実に美味しいのです。10センチほどのエビの身を丁寧に剥いて出してくれるわけですから、手間隙のかかった刺身です。小さいエビが小さい器に小さく盛り付けられているのですが、甘エビよりも上品で、ぷりぷりと程よい食感はたまらないものでした。ほかにも、日本海の海の幸をたくさんいただきました。しかし、やはり絶品だったのはこのお刺身でした。できれば辛口の地酒と一緒に味わうことをオススメします。
シロエビの刺身を堪能した翌朝は、レンタサイクルを借りました。富山市では、去年、ヨーロッパなどの都市で多く取り入れられている新しい仕組みのレンタサイクルを導入しています。登録し月々の料金を支払うと、30分以内の利用がいつでも無料。市街地に十数か所あるステーションのどこに返却してもいいという利便性の高いシステムです。路面電車と自転車と徒歩で生活できる町、それが「コンパクトシティ」なのです。
「レンタサイクル」
商店街を歩くと、シャッターを下ろした店が目に付きます。その一方で、空き店舗を利用したチャレンジショップや、地産地消をうたった地場産品の市場などができて、意外なほどに賑わっている様子も印象的でした。
「商店街」
ちなみに、その商店街のはずれにある富山名物「ブラックラーメン」の老舗で食べてみたブラックラーメンは、なんとも言えない濃い味で、「経験として一度食べてみてもいいですが・・・」という地元の人の言葉に頷きました。
「ブラックラーメン」
さて、富山市の人口は42万人(合併前は32万人)で、13万人あまりの伊勢市と比べると大きな差があります。市の財政状況も違いますから、富山で路面電車が成功したからといって、伊勢でもうまくいくとは限りません。しかし、観光客数では伊勢市が富山市を400万人ちかく上回っています。駅の乗降客数も富山駅が16000人/日に対して伊勢市・宇治山田駅は14500人と近いものがあります。また、自動車の保有率が高く、車社会型の都市であるという共通点もあります。富山市のコンパクトシティ構想は、そんな車社会を見つめ直すものでもあるのです。
伊勢市では少子高齢化を想定し、住民と観光客がともにすごしやすい街作りを標榜しています。以前にも書きましたが、今回の富山訪問で、路面電車と自転車・徒歩を中心とした伊勢市の将来像について、ちょっと真面目に検討してみてもいいのにな、と思った次第です。
「富山城とLRT」
ところで、どうして富山に行ったのかといいますと、民放の番組コンクールがあったからなのです。僕がディレクターをした番組を出品していた関係で、1泊2日の出張だったのです。え?コンクールの結果?・・・それは「言わぬが花」であります。
記事URL| 投稿者:一色 克美
この記事へのコメント
富山でのお仕事、お疲れ様でした。
伊勢から富山はかなり遠いですね。
私は富山にも三重にも住んでいましたが、どちらも海の幸が豊富にある事が共通点かなと思います。路面電車は富山には無くてはならない物。おしゃれなセントラムはなかなか人気が高いようです。富山は新しい発想をどんどん取り入れる街。とても活気がありますよ。
あと、ます寿司は食べましたか?何軒もお店があり、それぞれごひいきがあります。
2011.8.30 (火) 07:24 | 金沢っ子 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・昨年の春、息子が富山に転勤となりました。それまでは名古屋だったので気軽に孫にも会いに行っておりましたが、さすがに富山は遠い。伊勢からだと、片道だけで半日以上かかってしまう。でも2回富山に行ってきました。富山市内、魚津、滑川、立山などいろんな所に連れてもらいました。白えび、ホタルイカ、ますずし、富山湾のキトキトの海の幸等、美味しいものも沢山食べました。また、この秋にも行く予定です。
2011.8.27 (土) 00:03 | ばいみい |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コメントありがとうございます。富山では仕事の合間を縫って、早朝や昼休みに街を散策しました。帰りの「サンダーバード」の時間を気にしつつ、もうひとつの路面電車ポートラムも見学しました。思いのほか利用者が多く驚きました。市内循環線は列車の間隔が10分と便利ですし、施設は行政が整備し運営は民間が行うという手法は有効だと感じました。
僕は、取材などで県外に行くと、できるだけその街について見物するようにしています。今回は時間がなく、市役所や鉄道会社などへ取材に行く余裕はなかったのですが、機会があれば話を聞いてみたいところです。
あと、これは社内向けのコメントなのですが、一応、仕事はちゃんとやってきました。始発で向かい終電で帰り、ラジオ体操の時間から活発に動き回っておりました。普段の僕の仕事ぶりから「どうせ仕事もせずに遊びまわっていたんだろう」とご想像の方もいらっしゃるかもしれませんが、それは誤解です。ただ、いまひとつ仕事での成果が出なかっただけです・・・。
2011.8.23 (火) 16:38 | 一色克美 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一色さんが乗られたのは富山ライトレールですよね。
路面電車を運行している会社や自治体、最近はバリアフリーだけでなく、環境にもやさしい車両を相次いで導入しているところが多くなりました。
最近はセンターポール化を進めているところも多く、街との一体化が図られてるのも特徴です。
かつて、モータリゼーションが進むにつれていわば邪魔者扱いされてた路面電車が見直されるようになったのは嬉しい限りです。(岐阜だけは例外ですが)
以前、一色さんが書かれた伊勢の路面電車復活の話、自治体単独での復活は無理かも知れませんが、鉄道会社と手を組めば復活は充分可能だと思ってます。
路面電車の成功例は日本にたくさんあるんですから。
外宮・内宮周辺道路のバスの混み具合を見ると、僕は伊勢に路面電車は必要だと思います。
2011.8.21 (日) 00:54 | ミュー |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・富山行きお疲れ様でした。私は金沢なら行った事はありますが、富山は行った事はありません。『シロエビ』と言うのは初めて聞きますが、富山の名産なんですか(^O^)シロエビ丼にシロエビのお刺身、凄く美味しそうですねo(^-^)o富山しかで食べられない食材ですね。それと路面電車ですが、中々格好よい車両ですね。それ以前にお恥ずかしながら、富山に路面電車が走っている事すら知りませんでしたf^_^;富山城にも行かれたんですね?後、ブラックラーメンですか?残念ながら、この分の写真は拝見出来ませんでしたf^_^;金沢に行った時は私も歴史が好きで、金沢城に行きました。確か国立金沢大学も金沢城の敷地だったかな?加賀百万石の前田利家公。機会があれば、又行ってみたい場所です。富山にも行ってみたいです(笑)因みに私は金沢に行った時は雷鳥で行きました。本当に暑い中、お疲れ様でした。
2011.8.20 (土) 01:19 | 豊澤敏行 |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕も先日、富山へ出張してきました。シロエビの他にゲンゲやホタルイカなど富山の地の魚は豊富ですね(^-^)
しかし出張中は富山駅前にてオムライスや担々麺とか富山とは関係のない物を食べてましたが(^-^;
旅行に行く暇やお金がなく(T-T)近場での出張は出来ないので三重に泊まれないですが、泊まれた際には街の魅力をじっくり観察して美味しいオムライスや担々麺を食べてみたいです(笑)
2011.8.19 (金) 22:28 | 名古屋のアキ |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・