最終更新: 2011/09/02 16:04

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「ガスト」赤痢菌検出問題 新たに1店舗が営業停止処分 宮城県は工場を立ち入り検査

外食大手「すかいらーく」が運営する「ガスト」で食事をした14人から赤痢菌が検出された問題で、1日新たに1店舗が営業停止処分になった。
1日午後、宮城・大衡村にあるガストの食品工場が、県の立ち入り検査を受けた。
14人の食中毒患者の体内からは、いずれも細菌性赤痢菌が検出された。
宮城県の発表によると、14人の患者は、8月18日から20日の間に東北4県のガストで食事。
それらの店舗は、1日に立ち入り検査を受けた工場から、食品の供給を受けていた。
今回、感染源として疑われているのが「浅漬け」。
14人の患者がガストで注文したメニューは、豚のショウガ焼き、サバのみそ煮、和風ハンバーグと一見バラバラだが、それらのほとんどが、定食などのセットメニューで、浅漬けが使われていた。
宮城県環境生活部は1日午後2時の会見で、「事故が発生した日の食材はもう消費されて、店にも、MDセンター(仙台工場)にもなかった。一部食材について、収去して、検査に回しています」と語った。
専門家によると、赤痢は最悪の場合、腎不全を引き起こし、死亡するケースもあるという。
今回、検出されたのは「ソンネ赤痢菌」という4種類あるという赤痢菌の中でも、比較的症状が軽い菌だが、東京医科大学微生物学の松本哲哉主任教授は、その菌の性質について、「菌が付着した食べ物は、基本的に火を通したり、消毒しないかぎりは、通常の環境(常温)であれば、保たれるか、むしろ増えることもあります。例えば、だいたい80度で1分くらいの熱を通せば十分(殺菌できる)と思います」と語った。
宮城県環境生活部は、会見で「県内のガストは、現在すべて営業を自粛しており、再開にあたっては、県内保健所で衛生状況等を確認する」と発表した。
今回の食中毒を受け、8月31日、仙台工場のほか、山形県内の4店舗が、3日間の営業停止処分になったのに続き、1日、新たに、立ち入り検査を受けた宮城県内の1店舗が、営業停止処分になった。
また、グループ親会社のすかいらーくは、31日から、北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、栃木の1道7県・120店舗の営業を自粛しており、営業再開は未定となっている。

(09/01 17:54 仙台放送)


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