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少女と人形の交流を通して描き出す「子どもの時間」
著者紹介
谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう)
1931年、東京に生まれる。詩人として活躍するいっぽう、絵本や童話の仕事も多い。著書に『谷川俊太郎詩集』『定義』(共に思潮社)、子どもの本の仕事に『わたし』『あな』『月 人 石』『ことばあそびうた』『みみをすます』(以上、福音館書店)などがある。
沢渡 朔(さわたり はじめ)
1940年、東京に生まれる。1963年、日本大学芸術学部写真学科卒業。写真集に『森の人形館 NADIA』(毎日新聞社、日本写真協会年度賞)、『少女アリス』(河出書房新社)、『小沢征爾』(集英社)、『昭和 沢渡朔+伊佐山ひろ子』(宝島社)などがある。
編集担当からのメッセージ
「時間」をテーマにした絵本なので、撮影にあたっては時を経た質感にこだわりました。
 人形「なおみ」は、加藤子久美子(かとうじくみこ)氏に、この絵本のために作っていただいたものですが、身につけているものはすべて、古い正絹の本物です。よく見るとその柄も、可愛らしさよりも時を感じさせます。
 舞台の西洋館は、昭和初頭に建てられたものです。帝国ホテルの設計で有名なライトの弟子、遠藤新氏設計の邸宅です。神奈川県葉山町に現存します。
 小道具の写真立て、時計、絵はがきは、いずれも谷川俊太郎さんからお借りしたものです。おそらく父親である哲学者谷川徹三氏の時代からの物で、やはり時代を感じさせます。
 モデルの石岡祥子さんは、すでに1児の母親。ドイツ人と結婚し彼の地で陶芸の仕事をなさっているそうですが、「ねむるむすめのそばに そっとなおみをねかせた」でしょうか。25年という歳月を感じます。
 この絵本は「こどものとも」1982年1月号で出版したときは、斬新なテーマと表現に、大きな話題をまきおこしました。今回あらためて単行本として出版されることになり、この絵本の世界を、静かにじっくりと味わってもらえることはとてもうれしいことです。
くわしい内容紹介
 6歳の私と、“私のうまれるずっとまえから私のそばにいた”人形の「なおみ」。この「ふたり」の交流と別れを描いた写真絵本です。
 この絵本の主題は、子どもの「時間」です。人間そっくりの姿形をもっていながら止まった時間を生きている人形と、やがて大人になる時間の流れを生きている生身の少女。この二つの対比のうちに、谷川俊太郎さんが、とらえがたい子どもの「時間」を描き出してくださいました。
 なおみが身につけている古い着物や、舞台となっている古い西洋館が放つ時を経た質感。それとは対照的な少女のういういしさ。その両方を美しくとらえた沢渡朔さんの写真が、「時間」そのものを表現して、このお話をしっかりと支えています。
 月刊絵本「こどものとも」の1冊として出版され話題を呼んだ作品が、25年の時を経てよみがえります。


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