シンシアリーのブログ

ようこそいらっしゃいました。
ここは「日本の韓国統治に関する細密な報告書」という本の日本語訳を載せています。左のサイドバーにある「テーマ」の「はじめに・・」をまずお読みくださいませ。


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最近、あるスレでエベンキ族のことを聞きました。



国内で何かニュースが無かったかな?と思って調べてみたので結果を報告します。


エベンキ族って何だ?という方は取り敢えず日本側で検索してみてください。面白いですよ。





元ソースの聯合ニュースはリンク消失の模様。2005年8月14日日付の記事。2次ソースはポータルサイト・DAUM


http://sports.media.daum.net/general/news/moresports/breaking/view.html?cateid=1031&newsid=20050814104013460&p=yonhap  


2005年、「韓・露ユーラシア大長征推進委員会」がロシアの「バイカル湖」近隣イルクーツク国立大学図書館で韓・露両国のシベリア文明研究者たちを集めて「韓-ロシア ユーラシア文化フォーラム」を開催した。


委員会やフォラムの趣旨は、最初からバイカル湖周辺で韓国民族の始祖を探すのが目的だった。ということは前から何かの研究はあったと思われる。


そこでも報告をまとめると;


・バイカル近隣の少数民族「エベンキ族」は現在まで「アリラン」と「スリラン」という単語を使っている。韓国でもっとも有名な民謡である「アリラン」の歌詞(リフレーン?)の「アリラン」は「迎える」、「スリラン」は「感じて知る」という意味だという。韓国ではまだその意味が分からずにいた。古代北方シャーマニズムの葬儀文化で「魂を迎えて離別の悲しみをこらえる」という意味だったと推定される。


・シベリア原住民の遺伝子と韓国人の遺伝子型を分析した結果、約70%が典型的なモンゴロイドの遺伝型を見せた。父系を知らせてくれるY染色体の場合、シベリア原住民は主にO型、南アジア原住民はC・D型。韓国人はO型とC・D型が混ざっているという。イ・ホンギュ ソウル大医大教授は「韓国人は北方モンゴロイドと南方原住民の血が混ざって形成された民族」と主張した。



2010年6月7日の聯合ニュース


http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2010/06/07/0200000000AKR20100607151400069.HTML?did=1179m  


韓国外国語大学ロシア語科のカン・トクス教授はサハ共和国南北辺境に住んでいるエベンキ人たちが使うエベンキ(ツングース)語は数字や一家親戚を称する単語が韓国語と非常に似ていると話した。根源が同じではないかと主張している。


エベンキ語のデョルは韓国語のドルで「石」



デュルはドゥルで「2(二)」



デュル-レはドゥル-レで「周り」



ムはムルで「水」



アミはアビで「父」



エニはエミで「母」



アシはアッシで「若い女性(アガシ)」



アキはアチで「おじさん(アジョシ)」



べイェはべで「輩」



~ンイは~ウイで「~の」を意味する。


カン教授によれば「韓国語の祈願がツングース語だという学説を後押しできる実体的証拠が発見された、さらに多い研究が必要だ」ということ。


教授はまた、エベンキ人と韓国人の人種的類似性と関連、「何年か前にDNA検査のためにエベンキ人の髪の毛をソウル大学に渡したことがあるが、まだ研究結果は聞けなかった。エベンキ人たちも私たち(韓国人)のようにモンゴル斑点があり、顔付きも似ている」とも話した。


ちなみにサハ共和国はロシアのハバロフスクの上、オホーツク海に隣接したマガダンの西側からウラル山脈東側まで東西、南北の長さが各々2千kmになる。ロシア全体面積の5分の1。居住人口は総100万人でこの中のエベンキ族は約4万人。サハ共和国北西部にエベンキ自治州があってエベンキ語を使うのエベンキ族の田舎地域住民たちである。都市の人々はヤクトゥ語とロシア語を使う。



引用はここまでにします。



とりあえず「面白い話だ」という感じですが、以下、シンシアリーの意見を幾つか述べてみます。





・実に興味深い話。もっと研究が進んで欲しいが続報が無いのが悔やまれますね。



・ですが、言葉が似ているというのがどこまで根拠になるのか、ちょっと微妙です。日本と韓国を無理矢理関連付けるために言葉を弄り過ぎた主張を聞いてきたため、余計そう思ってしまいますね。


例えばこの前、日本語の「ワッショイ」が韓国語の「ワッソ(いらっしゃいの俗語)」だという主張がありましたが、ワッショイは「わ(和)」と「~っしょい(~しましょう)」から来た言葉だと考えるのが妥当でしょう。「和」しましょうといったほうが「EVERYBODY!(さぁ皆一緒に!)」などと同じで、祭りでそう叫ぶのはどこの国も同じのはず。




そんなデタラメな主張を日々当たり前のように聞いてきたせいか、言葉が似ているだけではどうもピンと来ないものです。しかもエントリーでは省略したけど、本文(リンク先の記事)ではどう見ても違う言葉を無理矢理同じだと主張していますし。本文で一つ例えるなら「~ハミョン」と「~ミ」を似ていると言うのは無理があります。字音と母音の繋がりで発音の一部が省略されたりもするけど、それでも「M」発音だけで「ハム(H+ア+M)」ならともかく、「ミ」はちょっと。 



※現地の発音を聞くとまた違うかも知れませんが。





・遺伝子などで似ているというと、やはり関係があるのは間違い無いでしょうね。日本側で検索してみた方ならご存知のはずですがトーテムなどが似ているのも面白いと思います。





・この件に関する幾つかのサイトの反論があまりにも下らなかったというのも報告しておきます。個人サイトなのでURLは省略しますが、「他の地域から韓国に来たのではなく、韓国から世界に向かったのだ。なぜなら韓国の歴史がもっとも長いからだ」という主張には呆れてしまいました。





・古朝鮮(笑)から大韓民国まで「単一民族」を愛国心のセールスポイントにしてきた韓国としては受け入れがたい事実でもあろうと思います。高句麗が中国の一部だったという主張に必要以上に反応するのもそういう理由だったりします。そういう勢力がエベンキ族に対する研究を妨害する可能性は高いと思います。





客観的証拠に基く研究が安っぽい愛国セールスを弱めてくれれば良いんですけどね。どこから来たかというロマンが、どこに向かうかという現実を導くこともあるでしょう・・・






以上、オチが弱い気もするけど、シンシアリーのエベンキ考察でした。