稲穂守るヘリ出動 南丹・園部の農地で航空駆除
2011年9月2日(金)10時18分配信 京都新聞
猛暑の中、カメムシ対策の防除を行うの無線操縦ヘリコプター(南丹市園部町半田の水田) [ 拡大 ]
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残暑が厳しい中、無線操縦ヘリコプターによる航空駆除が、京都府南丹市園部町の農地で行われ、秋の実りに備えている。カメムシから稲穂を守るのが狙いで、オペレーターが巧みに操りながら、ピンポイントで薬剤を散布した。
園部町農業公社が兵庫県丹波市の航空会社に依頼して、管理する農地を対象に毎年実施。稲穂が垂れ始めた時期に、カメムシが乳液を吸って、被害が出るため、夏の駆除は欠かせないという。
ヘリは全長約3メートル。高度3〜4メートルを保ちつつ、両側に取り付けた特殊な装置で散布。拡散しないように、ローターの下降流によって薬剤を真下に落としていた。地上からの作業は約1ヘクタールに1時間以上かかったのに対して、航空駆除はわずか数分。
同公社では「熱くて大変な作業だったが、無線ヘリの導入によって、省力化を図れた」と話している。