1億円を作った人の共通点
ダイヤモンド・ザイ 9月1日(木)15時6分配信
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見栄や感情に流されないのも勝ち組投資家の共通点だ |
◎性格&生活習慣編◎
→前向きで感情や欲望をコントロールできる!
億を作った人の性格&生活習慣で共通していた大きなポイントは、「感情、欲望をコントロールできる」ということ。
体型も太っておらず、「生活時間やスケジュールをきちんと管理できる」人が多かった。また、感情に流されず、合理的な考え方をする点も共通の特徴だった。
さらに、取材で強く感じたことが、控えめで偉ぶらず「謙虚」であること。その裏には、自分を盲信せず、その時々の状況によって正しいやり方が変わってくることを認めている姿勢が感じられた。そして、前向きで、人の意見を聞き、研究熱心なのだ。
最後に当たり前なのだが、20人全員の共通点は、「お金を大切にしていること」。家族との旅行など、かけるところにはお金をかけるが、ムダに派手な暮らしをせず、意外と生活は質素だった。
◆1◆欲望をコントロールできる!
→太っている人がいない!
短期間で億を作った人の中には専業トレーダーも多く、日中は家でパソコンに向かってトレード漬けという人もいる中で、体型が太っている人がいないという事実が判明。
家にこもっての作業は、だらしない生活になりがちだが、食事管理など、生活をきちんとコントロールできるという特徴があった。
◆2◆現状におごらず贅沢しない!
→意外と生活が質素!
豪邸に住み時計はロレックス、車はベンツ…。そんなきらびやかな生活を予想していた取材陣はビックリ。贅沢にはまったく興味がなく、意外なほど質素に生活している人がほとんど。
なんと住宅は賃貸という人も多かった。現状におごらず、お金を大切にするからこそお金が増える仕組みが作れるのだ。
◆3◆将棋や囲碁、麻雀好きが多い!
→頭脳派ゲームが得意!
麻雀や将棋など頭脳派ゲームが子どものときから得意だったという人が多数! 取材の際に何度も耳にしたのは「確率」という言葉。
何をどうすれば勝てるかを理論立てて考え、すばやく行動できる人が投資でも勝つのだ。
◆4◆買い物はブランドより価値を重視!
→考え方が合理的!
たとえば時計を買う時でも、ロレックスを持つことにどれだけの価値があるかを考えるなど、買い物一つとっても、コストにこだわる。
何ごとにおいても、「効率のよさ」や「筋が通っていること」を重要視し、見栄や感情に流されないのだ。
◆5◆規則正しい生活を送る人が多し!
→時間やスケジュールをきちんと管理!
ほとんどの人が、早朝に起床し、夜更かしもせずに寝る、という規則正しい生活を送っている。
だらだらとムダな時間を過ごすことはなく、時間やスケジュールをきちんと管理し、必要な時間をトレードや銘柄研究などの投資の時間へと割り当てている。オンとオフの切り替えがきちんとできているのだ。
◆6◆気持ちの切り替えが早い!
→失敗を引きずらず前向き!
明るく前向きな性格の人が多かった点も億を作った人に共通の特徴だ。失敗をしても、いつまでもくよくよせず、それどころか、失敗を糧に法則を学び、次に活かすことができている。気持ちの切り替えが得意で、前向きな考え方や生き方ができているのだ。
◆7◆控えめで偉ぶらない!
→自分を盲信せず謙虚!
億の資産をすでに作っているにもかかわらず決して偉ぶらず控えめで謙虚。自分のやり方にこだわりがある一方で、決してそれを盲信せず、その時々の状況により正しいやり方が変わってくることを認めている点も成功の秘訣のようだ。いままでの成功にあぐらをかかず、他人の意見に耳を傾け、常に研究を怠らない。
◎投資方法&ルール編◎
→何もかもに手を出さず手法はシンプル!
投資方法&ルールにおける共通点は、なんといっても「何もかもに手を出さない」こと。これは、投資対象だけでなく、銘柄数や為替ポジション、手法などすべてを通して言えること。自分の得意分野、深く追究している手法や銘柄だけで勝負している人が多かった。
また、20人のなかで、奇をてらった手法を実行している人は少なく、ほとんどの人が真似ができるようなシンプルな投資手法だった点も興味深い。性格&生活習慣編でも紹介した「感情のコントロールができる」点が投資方法に大きく影響している。
「損切りを徹底」「ルールを守る」「タイミングを辛抱強く待つ」「流行に惑わされない」など感情に流されない意志の強さが重要なポイントのようだ。
◆1◆色々な商品や手法に手を出さない!
→自分の得意分野だけで勝負!
複数の投資商品に分散投資をしている人も、投資先は自分が得意な分野に大きく的を絞っている。日本株なら日本株、中国株なら中国株を深く研究し、トレードしているのだ。知らないものには最初から手を出さないというのが成功の条件だ。
◆2◆ルールを決めて資金を管理!
→下がったら損切りを徹底!
基本的なことだが、損切りを徹底している人が多い。塩漬けの資金効率の悪さを知っているからこそ、誰もが抱く、「持ち続ければいつか上がるのでは」という感情に負けず、損失を拡大させない。
損切りした後に上がっても後悔せず、気持ちを切り替えて次のトレードに向かっている。投資で勝つには、大きな損をしないことが大切なのだ。
◆3◆感情に流されずコントロールできる!
→自分で作ったルールは必ず守る!
損切りの徹底にも通じるが、自分で作ったルールを必ず守る。相場は常に動いているので、うまくいかないと感情的になりがちだが、感情に流されず、買いや売りタイミング、損切りなどは自分のルールを徹底的に守る。
ただし、自分を過信せず、相場の状況を見極めることも大切で、その時々の状況に応じてルールの変更は行なう。
◆4◆過去に固執せず戦略を変更できる!
→相場の状況に合わせ臨機応変に対応!
相場の変化を的確に捉えて投資戦略を変更できるかどうかも重要だ。たとえば日本株でもその時々の注目セクターを探し出したり、中国株ならかつて上昇した大型株から、今後上昇が期待される消費関連の小型成長株に乗り換えるなど、過去の成功に固執せず時代の流れに対応している人が多かった。
◆5◆すぐにやらず、客観的に相場を見る!
→ベストの売買タイミングを辛抱強く待つ!
動いている相場を見ているとすぐに参加したくなるのが人の常。しかし、やたらめったらにポジションを持とうとせず、買い&売りのタイミングを辛抱強く探すことができるというのも勝ち組の共通点。感情に流されず、割高か割安かなど客観的な相場分析ができている。
◆6◆投資ルールは基本に忠実!
→シンプルな投資手法で勝負!
特別な投資手法でも使っているのかと思ったらとんでもない! 日本株なら低PERで銘柄を選んだらテクニカルで高値を突破したら買いなど、勝ち組が実行している手法は意外にもおしなべてシンプルなものだった。複雑で自分が理解できないものには手を出さず、基本に忠実な投資をしているのだ。
◆7◆自分の理論を確立!
→流行に惑わされない!
流行の手法などに惑わされない強い意志を持っている。人の意見は聞くが、聞いたうえでかみ砕き、自分なりの理論を確立。四方八方に手を出すのは御法度。
人は人、自分は自分、と考え、自分の性格に最も合った投資手法を発見し、徹底して追究している。
(文/本誌編集部、イラスト/橋本聡)
*ダイヤモンド・ザイ2011年10月号に掲載。特集は「1億円を作った20人の投資術!」。そのほか「ブラジルレアル&豪ドル建ての通貨選択型ファンドに忍び寄る円高リスク!」なども掲載。「お金の備忘録」シート、「資産管理」シート、「優待狙いの裏技」&「株の下落リスクを消す」ガイドの3大特別付録付き。
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最終更新:9月1日(木)15時6分
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