神戸空港(神戸市中央区)に着陸した小型機のタイヤがパンクし、滑走路上で立ち往生した事故で、機体の撤去作業のため一時閉鎖された滑走路は30日午後3時ごろに解除され、神戸空港は運航を再開した。この事故で発着便計24便が欠航や遅れ、関西空港など近隣の空港に目的地を変更するなどし、計800人以上に影響が出た。
神戸市や神戸水上署によると、小型機は神戸空港にパイロット養成の拠点を置く「本田航空」の所有で、男性教官(58)のほか法政大学航空操縦学専修4年の女子学生(22)と男子学生(22)が搭乗。女子学生の操縦で着陸後すぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」の訓練をしていた。
着陸後、突然機体のバランスが崩れたため教官が確認したところ、後部タイヤ2本がパンクしていたといい、本田航空は「一般的にブレーキのかけすぎで、タイヤがパンクすることがある。原因を調査し、対策を講じたい」としている。
出張で東京に行く予定だったという西宮市の男性会社員(36)は予定の飛行機が欠航になり、別の便に予約を振り替えたが、「運航再開のめどが分からず、どうなるかと思った」と話した。
(2011/08/31 10:00)
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