カンボジア&九州ニュース

北九州市 浄水供給から料金徴収まで カンボジアで水事業 民と連携、初の実験へ

 海外水ビジネスへの参入を表明している北九州市が、世界遺産「アンコールワット」で知られるカンボジアのシエムレアプで、小規模な浄水供給システムによる水道事業の実証実験を年明けにも始めることが30日、関係者への取材で分かった。水処理関連企業「メタウォーター」(東京)と連携、官民による海外水ビジネスに向けたモデル研究の第1弾となる。

 メタ社は、地域の規模に合わせ、集落単位などの小規模な浄水供給システムを開発している。実証実験では、シエムレアプ市内にこのシステムを設置。井戸や河川などの水を特殊な膜を通して浄水し、ホテルを中心に配水する。小規模ながら浄水から料金徴収まで水道事業を展開し、地域に合わせたビジネスの可能性を検討する。

 北九州市は1999年からカンボジアに水道局職員を派遣しており、水道の技術移転や人材育成で同国と協力関係がある。同国政府との調整を担当するとともに、コンサルタントの立場で浄水場運営や料金徴収のノウハウについてメタ社側にアドバイスする。また、企業からのコンサルタント料徴収など、今後の収益の可能性も探る。

 北九州市は「これからも官民の力を結集して独自の取り組みを展開していきたい」(水道局)としている。 (安部鉄也)

2010年10月1日朝刊

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