【プノンペン安部鉄也】カンボジア政府が同国東部のモンドルキリ州セン・モノロム市に計画している浄水場建設事業で、設計と施工管理のコンサルタント業務を一括受注することが決まった北九州市水道局は26日、首都プノンペンで同国政府と覚書を交わした。
覚書には、同市が浄水場建設の基本計画や実施設計、施工管理を担当し、鉱工業エネルギー省(MIME)が事業全体を管理することが盛り込まれた。10月中旬までに正式契約を結ぶ。覚書にサインした同市水道局の吉田一彦局長は「カンボジアと日本の双方にとって大事な事業。全力を尽くしたい」とあいさつ。MIMEのスイ・セン大臣は「北九州市は重要なパートナー。今後も支援をいただきたい」と期待を込めた。
同市によると、浄水場建設には日本政府が拠出している「日本ASEAN統合基金」を活用。総事業費約1億8千万円で、このうち市の受注額は約2700万円。11月に業務を始め、2014年5月に完成する見通し。
=2011/08/27付 西日本新聞朝刊=