2011年8月26日、北九州市はカンボジア政府が計画する上下水道整備計画の一環として行われるセン・モノロム市上水道整備事業の基本計画を受注した。カンボジアでは2件目の受注となり、政府相手の契約は今回が初めてとなる。北九州市にとっては、海外水ビジネス進出に、また一歩前進というところだろう。
（参考：北九州市ついに国内自治体初の本格的海外水ビジネス受注－JICAの有償資金協力事業としてカンボジア・シェムリアップ市で浄水場建設設計へ）

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セン・モノロム市はカンボジア東部に位置する人口8000人の都市である。水道インフラが未整備であり、市民は河川などを飲料、生活用水に使用している。しかし、乾季には水不足が深刻化する上に、井戸からはヒ素が検出されるなど、供給と衛生面の両面で問題を抱えていた。

建設する浄水場は350～400トンの供給能力を持ち、市民の半数となる4000人分の供給が可能となる予定である。今年の11月から現地調査に入り、浄水場の完成は2014年5月を予定している。

北九州市では、日本の自治体では初めて海外水ビジネスの受注に成功している。それが同国のシエムレアプ市の浄水場整備の設計であり、今回の受注もこの実績の延長にあると思われる。官民連携で海外水ビジネス進出に取り組む日本の自治体の中では、北九州市が大きくリードしていると言えるだろう。