完全ドライブ復元11
かなりニッチな気がします
完全復元シリーズの中では安いｗ
ウィザードが生かし切れて無い気も…・ドライブの表示が時々おかしい？・中途半端なUI 等々
今回はJungleの論理ドライブ・パーティション復元ソフト・完全ドライブ復元11を使用してみたのでレビューさせて頂きます
このソフトはパーティションを間違って削除しちゃったり、ハードウェアエラーなどで正常に動作しなくなったパーティションの復元（と言うか復活）を図るためのソフトで、一般的な「データの復元ソフト」とは機能から違うと言う点は注意が必要かと思います
● インターフェイス
一般的に「復元ソフト」と言うと、アイコンやドライブ情報などのカラムが並んだ画面をメインウィンドウとして、各機能をウィザード形式で行えるって感じのモノが多いですが、このソフトはウィザードのみで進めるタイプのソフトとなっています
1. ドライブ復元機能の選択ダイアログ
起動して、「次へ」をクリックするとダイアログが表示され
「ドライブ復元（元に戻す）機能を使用しますか（推奨）?」
と表示されるので「はい」を選択して次へ進めます
正直、未だにこのダイアログの意味が分からないです…なんでしょね？
2. 復元したいパーティションの選択
ドライブの一覧が表示されるので、その中から復元したいパーティションをクリックして選択します
ただし指定出来るのは、未割当＝パーティションが削除されている状態のパーティションのみです
3. スキャン方法の選択
簡易スキャン / 詳細スキャンを選択します
この辺りは他のソフトと同じなので省略しますが、
「詳細スキャンには時間がかかるので、初めは簡易スキャンを選択して下さい。」（ヘルプより抜粋）
とのことなので、まずは簡易スキャンでやってみて結果が気にくわなければ詳細スキャンって感じで良いんだと思います（ぶっちゃけ詳細スキャンは本気で時間が掛かりますｗ）
この画面で「次へ」をクリックすればスキャンが開始されます
4. 復元したいパーティションを選択
スキャンが終わると、元々入っていたであろうパーティションの一覧が表示されます
その中から、復元したいドライブにチェックを入れて画面を進めます
5. 復元後のプレビュー確認
パーティションの選択時に見たような画面が表示され、自分が今行った設定で復元をするとドライブ・パーティション構成がどういう風になるかが表示されます
6. アクティブパーティションの設定＆実行
アクティブパーティション（ブートパーティション）の指定を行います
データドライブなら特に弄る必要ないんじゃないでしょうか
合間に、ダイアログが表示されたりされなかったりするので、若干増減はありますが、ザックリ分けると6ステップくらいで操作は完了です
他の復元ソフトで言うところの「書き戻し（復元）先」は、強制的に元のパーティションの位置になります
まぁパーティション復活ソフトだからこの点は仕方ないですね
ちなみに…
パーティション内のデータ（画像ファイル）をゴミ箱で削除→パーティションを削除→このソフトでパーティション復活→別のソフト＝フォトリカバリー9.0plus 写真・ムービー復元でファイル復元
って手順（二度手間感がありますがｗ）でのファイル復元は無事に完了出来ました
● 不満点
・ドライブが…
ドライブのパーティション構成の表示が時々おかしいです
画像1枚目を見て貰うと、BitLocker用のパーティション等の細かいのはともかくとして…
ドライブ1の方は「200＋200＋200＋残り」って感じで4パーティションに切ってるんですが、それが「200＋残り」って感じで認識されてたり
ドライブ2に至っては「125＋125＋125＋残り」って感じで4パーティションに切ってるのが、5パーティションに区切られて総容量500GB以上のエリアを表示してたり…
かなり当てになりません
ハードウェアRAIDのみ対応なのにソフトウェアRAID（ICH 10R）環境で使用したのが問題なのか（あるいはWin7 64bitが問題なのかも？）も知れませんけど、ドライブやパーティション情報を扱うソフトでこの状態はちょっと使用を躊躇います
・USBメモリ
製品ページにはUSBメモリにも対応してるように書かれてるんですが、そもそも未割当のドライブ・パーティションしか復元対象に選べないこのソフトではUSBメモリは使用出来ないのでは無いかと…
実際に、USBメモリも手持ちのモノ～チョット拝借して試してみたりしてみましたが、復元対象に選択出来るモノはありませんでした
壊れてるUSBメモリだと未割当状態なモノがあったんでソレも試してみましたが、今度はWindowsにすらドライブとして認識すらされないので結局認識出来ずじまいですｗ
チョコッと訂正
Windowsでは認識されるものの「ディスクを挿入してください」と言われフォーマットも出来ないため使用出来ず、完全ドライブ復元上でも「2TB以上の容量を持つGeneric USB FlashDisk」として認識されたため復元は出来ませんでしたｗ（画像3枚目追加＆文章訂正しました）
・インターフェイスが中途半端
インターフェイスが他のソフトと違いウィザード形式のみと言うことで、初心者にも扱いやすいかと思いきや…
最初に表示される謎のダイアログ（「いいえ」を選択するとどうなるのか未だに分からなかったり…「はい」選択時と同じなんじゃないかと…）とか、ソフトウェアの性質上仕方ないとは言えMBRの説明が一切なしで修正を加えるかどうかの確認ダイアログが表示されたりとか…
ちょっと不親切かな？
せっかくウィザードのみという割り切った設計の割にはソレを生かし切れてないって感じがします
また、上記の操作手順・ステップ4での、復元したいドライブの選択時に、結局自分がどのドライブを復元しようとしてるのかが分からず迷います（空きドライブレターの若い？順に自動で振られるので、ドライブレターはあてになりません）
自分は、「未割当領域＝復元したいパーティション単体の領域」の状態でしかこのソフトを使用したことがないので、パーティションの容量が近いモノを選択してますが…本当にコレが正しいのかどうなのかはわかりませんし、例えば複数のパーティションが入ったドライブの復元を試したいとなると、各パーティションの容量なんてうろ覚えでしかナイ可能性もありますし…
日本語ヘルプ（HTMLファイルですけど）も用意されてはいますが結局ザックリとした操作手順くらいしかワカラナイ点も含めて、やはり初心者には厳しいんじゃね～かな？って感じもします
● まとめ
未割当領域のみしか復元出来ないことに関しては、このソフトの目的が「ドライブ・パーティションの復元」で「データの復元」で無いことを考えれば仕方が無いかな
…と単純に割り切れる人向きですね
このままでは勘違いして買う人も居そうなので、名前の付け方にちょっと工夫した方が良いんでないかと思います
つか、パーティション情報がぶっ壊れるようなドライブに入ってるデータを元の位置に書き戻しても、結局読み出せなかったり、そもそも作業が完了しない可能性も高いんじゃ無いかと思うんですが…そう言った目的の人は他のソフト使えってコトでしょうね
せめて追加機能として「VMwareやVirtualPCのドライブイメージファイル形式で出力可能」とかならもうチョット使用の幅が広がったんじゃ無いかと思います
体験版も用意されています
http://www.junglejapan.com/products/sec/pfc/recovery/trial_buy/
プレビューまでで、実際に復元は出来ないようですが…よろしければどうぞ
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[データ更新日時：2011/09/02 00:20]
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