原因不明の肺炎、加湿器の殺菌剤が原因か(下)

疾病管理本部が調査

■「殺菌剤原因説」が出るまでの経緯

 疫学調査班はまず、問題の急性肺炎が細菌やウイルスによる感染性の肺炎なのか、あるいは正体不明の毒物を吸引したため発生したものなのかについて調査を行った。その結果、▲患者たちの病理現象が肺に限定されること▲患者との接触によって感染したケースがないこと▲普段は健康だった人が多く発症していること-などを根拠に「毒物原因説」を重視した。細菌やウイルスによる感染性の肺炎だとすれば、肺だけでなく腎臓や肝臓にも病理現象が現れ、また免疫力が低下した高齢者が多く発症するはずで、感染ケースもみられるためだ。

 病理現象が発生した主な部位が、吸い込んだ空気が肺胞に到達する部分に当たる微細気道の周辺だったという点も、毒物原因説の根拠となった。感染性の肺炎の場合、主に肺胞で病理現象が発生する。このため、調査班は人体の肺の細胞を培養し、殺菌剤を混入させる実験を行ったところ、一部で肺の細胞の損傷がみられた。

 ソウル峨山病院呼吸器内科の高允錫(コ・ユンソク)教授は「今回の警告をきっかけに、今冬に殺菌剤の使用が減ることで、原因不明の肺炎も減ることになれば、結果的に殺菌剤が肺炎の原因だったことを示す間接的な証拠になる」と話した。

 今年、原因不明の肺炎でソウル市内のA病院に入院した患者8人のうち4人は回復したが、4人は死亡した。患者たちの運命を分けたのは肺移植手術だった。入院してから6週間以内に肺移植手術を受けた男性患者一人と、妊産婦4人のうち3人は回復したが、肺移植手術を受けていない妊産婦4人の中で回復した人は一人だけだった。

金哲中(キム・チョルジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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