トップ > 静岡 > 8月22日の記事一覧 > 記事
【静岡】新エネへの早期転換を 御前崎で浜岡原発反対派団体が学習会
浜岡原発の永久停止と廃炉を訴える市民団体「浜岡原発の危険から住民を守る会」は21日、沼津工業高専特任教授の渡辺敦雄さんを講師に招いた「技術者から学ぶ原発学習会」を御前崎市民会館で開いた。渡辺さんは「浜岡原発はプレートの境界のほぼ真上に立地し、直下型の大地震が起こった場合、原子炉が破壊される可能性が高い」と指摘し、新エネルギーへの転換を訴えた。 (夏目貴史) 渡辺さんは東大工学部卒業後、東芝に入社。原子力事業部で浜岡原発や福島第一原発の基本設計にかかわり、現在は原発の危険性に警鐘を鳴らしている。 学習会には約100人が参加。渡辺さんは原発の仕組みや、福島第一原発の事故で放射性物質がどのように大気中に広がったかを図を使って説明。浜岡原発が同様の事故を起こした場合、首都圏方面に放射性物質が拡散する様子のシミュレーションも示した。 浜岡原発周辺の断層を示しながら「原発の真下の断層がずれるという想定がない。最悪の場合は建屋が転倒し、原子炉が破壊される可能性がある」と指摘。津波対策として、東日本大震災を例に「20メートルの津波を想定すべきだ」と訴えた。 原発の発電単価については「事故のリスクを踏まえると割高」とした上で、太陽光や浮力などを使った新エネルギーへの早期転換を提唱した。 PR情報
おすすめサイトads by adingo
|