'11/9/1
滑走路北側にヘリポート
広島県は31日、県営広島西飛行場(広島市西区)が2012年10月の廃港後に運用するヘリポートを、滑走路北側の5・7ヘクタールに整備する方針を固めた。ヘリポート整備後の跡地は43・8ヘクタール。市街地近くに生まれる広大な遊休地の活用策が今後の焦点となる。
「広島ヘリポート」(仮称)は、県と広島市が共同運営する。計画では西飛行場の敷地49・5ヘクタールのうち、北側に位置するターミナルビル周辺にヘリポートを設ける。ターミナルビルを管理庁舎に活用し、ヘリコプターの離着陸地点を滑走路上に整備することでコスト節減を図る。
現在、滑走路沿いに点在する県警や市消防局などのヘリコプター計14機分の格納庫も集約する。
敷地の8割以上は県有地が占める。県はヘリポートを滑走路北側に設けることで、跡地の効率的な活用につなげたい考えだ。跡地となるエリアには商業施設「広島マリーナホップ」や観音マリーナが隣接する。
跡地活用策については市が主体的に検討し、県が協力することで一致した。市は12年度末をめどに「跡地利用ビジョン」の策定を目指す。