スポーツ新入社員奮闘記

第21回 「キャンプ」
2010.03.15

スポーツ局
09年度入社 藤田真弘

2月の初旬に約一週間、埼玉西武の春季キャンプが行われていた宮崎県の南郷に行ってきました。今年は10年に1人の逸材と言われるゴールデンルーキー、菊池雄星選手が入団した事もあり、現地はファンもメディアも大変になるだろうという事で、球団担当の先輩に付いて自分が行かせていただくチャンスをいただいたのです。
基本的に僕の仕事は球団担当の先輩が見えない所を逃さず見ておく事。その日ニュースになりそうな選手の動きは担当の先輩が付いて周り、それ以外の選手が気になる動きを見せた時に、情報を逃さないようにすることでした。今年のキャンプ、雄星選手の動きに大半の方の目がいく様に思われますが、一昨年の日本一球団であり、イケメン揃いで、昨年の沢村賞、涌井投手や足のスペシャリスト片岡選手、中島選手など数々のスター選手もいる人気球団なので一瞬も選手の動きから離せない重要な役割でした。
涌井投手と共に右の二枚看板と言われている岸投手がキャンプ入り後、初のブルペン入りをした日、担当の先輩は企画用に野手陣の練習するグランドにいた為、ブルペンには僕とカメラマンさんだけでした。岸投手が何球投げるのか、球数を数えながら、集中して見ていると続いて左の先発候補、帆足投手もブルペン入り。ブルペンは豪華な顔ぶれとなりました。注目の岸投手は初のブルペンという事もあり、軽めのピッチングでブルペンを後に。そのまま捕手を座らせて投げていた帆足投手のピッチングに注目することにしました。すると野手陣を見ていた先輩から電話が…

先輩「岸投手のインタビュー撮れた?」
自分「えっ?あったんですか?」
先輩「○○局の担当さんが言ってたよ」
自分「マジですか!!」
帆足投手のピッチングに集中するあまり、岸投手のピッチング後の会見を完全に見逃していたのです。他局の同期に聞いても岸投手のインタビューは撮れたと…
先輩「ぶらさがりでいいからお願い!!」
自分「わかりました」
「ぶらさがり」とは移動途中の選手を引きとめ、その場で立ち止まって話をしてもらうことです。正式な会見が数分前にあったばかりにも関わらず、同じような質問をするのは…少々ビビりながら岸投手を待つことに。プロ野球選手、初のインタビューを意外な形で迎える事になりました。
自分「岸さん!少々お時間よろしいですか?」
岸投手「はい!いいですよ」
緊張のあまり、ガチガチでカミカミな僕の質問に岸投手は親切に笑顔で答えてくれました。
少々構えすぎた部分もありましたが、なんとか無事終了。
こんな事がない限り、今回のキャンプで、インタビューをする経験なんてなかったと思います。かなり焦りましたが終わって見ればかなり良い経験になりました。
 僕たちにとって大切なのは選手の情報を逃すことなく、より多くの情報や生の声を正確に視聴者に伝える事だと思いますが、選手にとっては野球で結果を残し、チームが勝つ事。
選手の立場を考えると、報道陣としてどういう接し方が一番なのか、難しく考える部分もあります。
これから経験を積んで、その辺も理解していけたらと思います。

キャンプ行きを命じてくださったすぽると!の先輩方、笑顔でインタビューに応じて下さった岸投手。ありがとうございました。